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日本代表

富樫、比江島、ロシター…2023年W杯に向け“ホーバス戦術”に合致するアカツキファイブは?<DUNK SHOOT>

永塚和志

2022.02.21

 インサイドはアウトサイド陣に比べてどうしても層の薄さが否めないものの、そのなかで高さだけではなく、少しずつバラエティに富んだ、多彩な技量を持つ者が出てきている。

 ひとつしかない帰化枠はライアン・ロシター(アルバルク東京)が現状では最適な選択だろう。東京五輪出場は逃したが、高いリバウンド力とバスケIQ、さらにリーダーシップを兼備し、頭を使うことを要求するホーバスHCのシステムにかなり合致するはず。遠慮なく大声でチームに喝を入れる指揮官とロシターの共演は楽しみだ。

 シェーファーアヴィ幸樹(三河)も間違いなく選ばれるだろうが、ビッグマンにファウルがかさんだ時のことを考えれば、大ベテラン竹内公輔(宇都宮)の選出の可能性も高い。

 谷口大智(茨城ロボッツ)の代表候補招集も興味深い。201cmのパワーフォワード(PF)ながら、3ポイントはクイックリリースで今季成功率も40.8%と高く、ホーバスHCの得意な“ファイブアウト”の戦術ではSF的な役割も果たせるかもしれない。
 
 Window1では、中国との連戦で完敗に近い内容で敗れた日本。しかし新指揮官の初陣、しかも選手も五輪組の多くが招集されなかった日本にとっては、相手が強敵すぎたところもあった。

 今回、チャイニーズタイペイはプロ・アマ混交のチームで、オーストラリアも五輪銅メダルメンバーからは島根でプレーするニック・ケイが参加するのみで、若手が多い陣容の様子。ホーバスHCにとっては一定程度、選手をテストする機会ともなるだろう。

 ただし厳しく、細部にこだわるアメリカ人指揮官の要求は高く、選手たちは自身の力量を最大限に発揮するだけではなく、どれだけ彼のスタイルにアジャストしてプレーできるかが今後の選考にも関わってくる。

文●永塚和志

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