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NBA

ノビツキー、ヤニス、ドンチッチ…“歴代ヨーロッパベストメンバー”を識者が選定!<DUNKSHOOT>

出野哲也

2022.02.21

【センター】
ニコラ・ヨキッチ(セルビア)
1995年2月19日生。211cm・129kg
キャリアスタッツ:505試合、平均19.2点、10.2リバウンド、6.2アシスト

 その昔、ヨーロッパ出身選手と言えば長身の白人センターが定番だった。1990年代にはブラデ・ディバッツ(セルビア)やリック・スミッツ(オランダ)、近年ではマルク・ガソル(スペイン)。現役ではルディ・ゴベア(フランス)らアフリカにルーツを持つ者の活躍も著しいが、最高のセンターはセルビア出身のヨキッチだろう。

 2014年のドラフトでデンバー・ナゲッツに指名された際は全体41位。「サイズに恵まれシュートタッチも柔らかいが、スピードと身体能力が不足している」との当時の評価は的外れとは言えなかったが、そこで見落とされていたのは卓越したバスケットボールIQだった。

 ビッグマンとしては史上屈指のパスセンスでトリプルダブルを量産し、2020-21シーズンにはMVPを受賞。リバウンドを大きく伸ばした今季も連続受賞する可能性もありそうだ。NBA生活は短くとも、旧ソ連代表時代にアメリカを苦しめたアルビダス・サボニス(リトアニア)も忘れ難い。
 
【シックスマン】
アンドレイ・キリレンコ(ロシア)
1981年2月18日生。206cm・107kg
キャリアスタッツ:797試合、平均11.8点、5.5リバウンド、2.7アシスト

 ベスト5から洩れたなかにはキリレンコ以上の選手もいる。だが実際のゲームでシックスマンとして投入するなら、このロシア人以上に使い勝手のいい選手は多くないだろう。

 ニックネームはイニシャルと背番号をひっかけた“AK47”。これはロシア製の有名な自動小銃の名前でもあるが、プレースタイルはスイス製万能ナイフに近かった。1試合で得点・リバウンド・アシスト・スティール・ブロックの5部門で5以上を記録することを“5×5”と称するが、これをキャリアで3回以上成し遂げたのは、キリレンコ以外にはアキーム・オラジュワン(6回)のみ。ボックス±というアドバンスドスタッツでは、そのオラジュワンやコビー、ノビツキーらの大選手を抑え史上26位にランクされている。

 歴代のシックスマン賞受賞者には、1991、92年に2年連続受賞したデトレフ・シュレンプ(ドイツ)、トニー・クーコッチ(クロアチア)、ベン・ゴードン(イギリス)らのヨーロピアンもいた。

文●出野哲也

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