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NBA

ラッセル、ハーデン、ロビンソンにジノビリ…NBA“ベストレフティチーム”を選定!<DUNKSHOOT>

出野哲也

2022.01.01

珍しい左利きプレーヤーだが、ラッセル(左)やロビンソン(右上)、ハーデン(右下)ら優秀な選手が揃っている。(C)Getty Images

珍しい左利きプレーヤーだが、ラッセル(左)やロビンソン(右上)、ハーデン(右下)ら優秀な選手が揃っている。(C)Getty Images

 今季NBAでプレーした558人のうち、左利きの選手は1割に満たない50人。リーグの歴史を振り返っても稀少性の高いサウスポープレーヤーだが、そんな彼らのなかでベストチームを組んだら、どのような顔ぶれが並ぶのか。『THE DIGEST』では、アメリカンスポーツに精通する識者に依頼し、NBAの“ベストレフティチーム”を選定してもらった。

【ポイントガード】
レニー・ウィルケンズ

1937年10月28日生。185cm・82kg
キャリアスタッツ:1077試合、平均16.5点、4.7リバウンド、6.7アシスト

 ヘッドコーチとして史上最多の2487試合を指揮した名指導者のイメージが強いかもしれない。シャキール・オニール(元ロサンゼルス・レイカーズほか)も若手の頃に「あの人、NBAでプレーしたことあるの?」と言っていたくらいだ。

 だが、選手としてもオールスターに9回選ばれ、現役時代の実績だけでも殿堂入りしている。非常に優秀なプレーメーカーで、兼任ヘッドコーチに任命された1969-70シーズンは平均9.1本でアシスト王、通算7211本は引退時点でオスカー・ロバートソン(元シンシナティ・ロイヤルズ/現サクラメント・キングスほか)に次ぐ2位にランク。バラク・オバマ元大統領の贔屓の選手だった縁から選挙運動にも協力し、オフィスにサイン入りボールが飾られていたこともあった。

 他の左利き名ポイントガードでは、タイニー・アーチボルド(元キングスほか)が1972-73シーズンに平均34.0点、11.4点で史上初のダブルタイトルを獲得。この記録に、2016-17シーズンは得点1位、アシスト3位と限りなく近づいたラッセル・ウエストブルック(レイカーズ)も、右手でシュートを打つが利き手は左である。
 
【シューティングガード】
ジェームズ・ハーデン

1989年8月26日生。196cm・100kg
キャリアスタッツ:906試合、平均25.0点、5.6リバウンド、6.6アシスト

 現役のレフティにはザイオン・ウィリアムソン(ニューオリンズ・ペリカンズ)やディアロン・フォックス(キングス)、ドマンタス・サボニス(インディアナ・ペイサーズ)ら期待の若手たちが多い。すでに確たる実績を積み重ねた選手ではマイク・コンリー(ユタ・ジャズ)らもいるが、No.1はハーデン(ブルックリン・ネッツ)だ。

「もし俺が右利きだったら、今の地位にはいないだろう。左利きのおかげで、1試合5~7点くらい余計に取れているんじゃないか」と言っているくらい、左利きにプライドを持っている。利き手の左右にかかわらず、独特のステップでドライブしてファウルを貰うのも、3ポイントを放つのも自由自在。2018年からは3シーズン連続で平均30点以上をあげ得点王に輝いたが、これはリーグ史上4人目の快挙だった。あとは左利きの有利さを、守備の際にも発揮してくれれば言うことなしだ。
 
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