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NBA

得点製造機デュラント、名司令塔トーマス、守備職人ペイトン…NBAの歴代ベスト“ドラフト2位チーム”を選定!<DUNKSHOOT>

出野哲也

2022.03.17

【センター】
ウェス・アンセルド

1946年3月14日生。201センチ・111キロ
1968年ドラフト2位
キャリアスタッツ:984試合、平均10.8点、14.0リバウンド、3.9アシスト

 75年のMVPボブ・マッカドゥー、最優秀守備選手賞2度のアロンゾ・モーニングら、2位指名には優秀なセンターが何人かいるが、一番のビッグネームはアンセルドだ。ルイビル大から68年の2位でブレッツに入団。同球団は前年のモンローに続き、2年連続で最高級の選手を2位で獲得したことになる。身長201センチは、当時でもセンターとしては小柄だったが、身体は頑強そのもの。少しくらい当たられたくらいではびくともしない、最強のスクリーナーだった。

 さらにはアウトレットパスの名手でもあり、こうした数字に残らない貢献度も高く評価され、68-69シーズンには平均13.8点ながら新人王とMVPをダブル受賞。同年に平均18.3本を奪ったリバウンドは、通算でも14.0本で史上6位にランクされている。同期の1位指名だったエルビン・ヘイズとともに、78年にはブレッツ/ウィザーズで唯一の優勝を成し遂げた。息子のウェス・アンセルドJr.は今季からウィザーズのヘッドコーチを務めている。
 
【シックスマン】
ゲイリー・ペイトン

1968年7月23日生。193センチ・81キロ
1990年ドラフト2位
キャリアスタッツ:1335試合、平均16.3点、3.9リバウンド、6.7アシスト

 人材豊富なPGから洩れた3人は、誰を選んでも優秀なシックスマンになる。得点力に秀でたビング、リバウンドも奪える万能型のキッドも捨てがたいが、ここまで選んできたメンバー構成を考え、トーマスやモンローと組ませるなら好守のペイトンが最適だろう。

 オレゴン州大から90年2位でスーパーソニックスに入団。この年のドラフトは不作で、オールスターに2回以上選ばれた選手はペイトンだけだった。彼自身も最初の2年は今ひとつで期待外れの烙印を捺されかけたが、次第に実力を発揮。93-94シーズンにオールディフェンシブ1stチーム入りを果たすと、以後9年連続でメンバーに名を連ね、96年にはPGでは稀有な最優秀守備選手賞を受賞した。

 通算2445スティールは史上4位、8966アシストは10位にランク。平均20点以上を7回記録するなど攻撃面でもエース級の実力者で、トラッシュトークの達人としても有名。96年アトランタ、2000年シドニーでオリンピックの金メダルも2つ手にした。

文●出野哲也
 
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