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NBA

ポール、ウエストブルックらを輩出!NBAの歴代ベスト“ドラフト4位チーム”を選定<DUNKSHOOT>

出野哲也

2022.04.01

【センター】
ディケンベ・ムトンボ

1966年6月25日生。218cm・111kg
1991年ドラフト4位
キャリアスタッツ:1196試合、平均9.8点、10.3リバウンド、1.0アシスト

 73年のMVPで、リーグの最も偉大な75人にも選ばれたデイブ・コーウェンス(70年)もいるが、キャリアの長さなどを考慮して、90年代最強のディフェンダーだったムトンボがよりふさわしいと判断した。

 ザイール(現コンゴ民主共和国)生まれでジョージタウン大で活躍後、91年のドラフト4位でナゲッツに入団。218cmの長身を武器にリバウンドとブロックを量産し、93-94シーズンから3年連続でブロック王を獲得。相手のシュートを叩き落とした後、自慢げに指を振る“フィンガー・ワグ”でホームの観客を沸かせ、相手チームを苛立たせた。

 通算3289ブロックはリーグ歴代2位。最初の11年間は得点とリバウンドで平均ダブルダブルを続け、アトランタ・ホークス移籍後の99-2000シーズンは平均14.1リバウンドで1位、翌年も2年連続でタイトルを獲得した。最優秀守備選手賞には最多タイ記録の4回輝き、42歳で現役引退。人道・慈善活動にも熱心に取り組み、シチズンシップ賞を2度受賞した唯一の選手でもある。
 
【シックスマン】
ラッセル・ウエストブルック

1988年11月12日生。191cm・91kg
2008年ドラフト4位
キャリアスタッツ:1017試合、平均22.8点、7.4リバウンド、8.4アシスト

「バスケットボールでなくとも、他の種目でオリンピックに出られた」と評される身体能力の持ち主。UCLAで活躍し、08年のドラフト4位でソニックスが指名、同年に球団がオクラホマシティへ移転したためサンダーの1期生となる。

 ちなみに、直後の5位ではUCLAのチームメイトで同級生のケビン・ラブがグリズリーズに指名されている(直後にミネソタ・ティンバーウルブズへトレード/現キャバリアーズ)。

 得点、パス、リバウンドと何でもこなし、16-17シーズンには平均31.6点で2度目の得点王を獲得。さらに10.7リバウンド、10.4アシストも記録して史上2人目の年間トリプルダブルを成し遂げ、MVPに輝いた。その後も18、19、21年と合計4回この大記録を達成し、アシストでも3回リーグ1位になっている。

 しかしながら、先述のポールとは対照的に司令塔としての力量は評価が分かれるところ。守備でもスティールこそ多いものの、トータルでは上手いとは言い難く、数字が示すほど貢献度が高くない……との評価が定着してしまっている。

文●出野哲也
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