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NBA

2年連続ファイナル4MVPのミチッチ、点取り屋のラーキンーー今夏にNBA行きが期待される欧州選手【Part.1】<DUNKSHOOT>

小川由紀子

2022.06.23

マイク・ジェームズ(ポイントガード/185cm・79kg/31歳)

 12年のドラフトでは指名漏れしたが、17-18シーズンにフェニックス・サンズとニューオリンズ・ペリカンズ、20-21シーズンはブルックリン・ネッツでプレーした。

 最初の挑戦では約19分のプレータイムで平均9.3点、昨年は約18分で平均7.7点と、まずまずの数字を残している。

 昨年入団したモナコでは、クラブ史上初めて出場したユーロリーグでプレーオフ進出という大躍進の立役者となった。現在も、トニー・パーカーがオーナーを務めるアスヴェルと、フランスリーグの頂上目指してファイナルを戦っている真っ最中だ。

 1試合20点以上をあげるのは非常に難しいといわれるユーロリーグで、出場した試合の3分の1で20点台をマークしているのは立派。彼の今シーズンのプレーぶりからは、アメリカに戻ることを旗印に掲げていたかのような迫力が感じられた。

 ユーロリーグのプレーオフ、対オリンピアコス戦には、ネッツでチームメイトだったケビン・デュラントが応援に駆けつけるシーンも見られただけに、古巣復帰もあるかもしれない。
 
タイラー・ドーシー(シューティングガード/196cm・84kg/26歳)

 17年のドラフトでアトランタ・ホークスから2巡目41位指名を受けてNBAデビューした。その後Gリーグやメンフィス・グリズリーズへのトレードを経て、19年に欧州へ上陸。

 マッカビ・テルアビブで2シーズン、21-22シーズンはギリシャのオリンピアコスでプレー。欧州では両クラブで、3年連続国内チャンピオンに輝き、とりわけオリンピアコスでは自慢の得点力を発揮し、ファイナルフォー進出にも貢献した。

 イスラエルとギリシャは、両国にルーツをもつ母親のゆかりの地であり、ドーシーはギリシャ国籍も持っている。マッカビでもオリンピアコスでも貴重な得点源として評価が高く、この夏もオリンピアコスからの契約延長オファーを受けている。

 ただ「NBAへ戻ること」を目標に掲げている彼は、毎年1年ずつ契約を更新し、NBAのサマーキャンプに参加して復帰の機会を窺っている。

文●小川由紀子
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