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NBA

渡邊雄太、NBA5年目は「間違いなくベストシーズン」。一方で痛感した課題も「自分はチームメイトに依存する」<DUNKSHOOT>

萩原誠(ダンクシュート編集部)

2023.05.01

「さっきも言ったように、自分にとってはそれが今まで当たり前だったんで、そういう状況の中で腐らずにやってきた結果が、今シーズンのトレード前の結果だと僕は思っています。だからまた1からやり直しっていうふうに思ったんですけど、また頑張った先には、来シーズンなのかもっとあとなのかわからないんですけど、何かしらのご褒美が絶対自分に返ってくるんだっていうふうに思って、それをモチベーションにしてやるようにはしていました」

 結果としてネッツはイースタン・カンファレンスの第6シードでプレーオフに進出したものの、渡邊は4試合のうち初戦の4分43秒しか出場機会がなく、チームも1回戦敗退で今季の戦いを終えた。

 渡邊は「次はそこに自分が出て活躍して、チームを勝たせられるような存在になりたい」と決意を新たにするとともに、今後の課題についても言及した。

「今シーズン一番はっきり見えたのが、やっぱり自分はまだまだチームメイトに依存するなと。スーパースター以外はある程度誰でもそうだと思うんですけど、ただやっぱり自分はあまりにもそこに依存しすぎている。

 もともと自分はそんなに1対1が上手い選手だとは思っていません。ただ、そのなかでもやっぱり自分でもうちょっとクリエイトできるようにならないと、こういうトレードでチームが変わったときに、今年みたいな感じで試合に出られないっていう状況も出てくると思います」
 
 具体的には、「プレーの幅をもうちょっと広げていかないと」とし、今季躍進した3ポイントシュートとディフェンスのさらなる進化を挙げた。

「キャッチ&シュートは高確率で決められたんですけど、来シーズンは動きながらでもあれだけ決められるかとか、ドリブルからのプルアップでも決められるとか、そういうところが今後の自分の課題になるかと思います」

 ディフェンスについては、「もっと強度を上げなきゃいけないなっていうふうには感じています。あからさまに僕を狙ってくる時間帯があって、その時間帯で僕が相手にしなきゃいけないのは相手の得点源であるエースなので、そこを抑えるだけのディフェンス力っていうのが、今後つけていかなきゃいけない部分かなと思っています」

 “飛躍”と“研鑽”のシーズンを経て、目指すはリーグ屈指の3&D。日本バスケ界を背負う28歳のNBA6シーズン目が、今から楽しみだ。

構成●ダンクシュート編集部
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