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NBA

スター選手を輩出し続ける“大学バスケ界のローマ帝国”。ケンタッキー大の栄光の歴史【名門カレッジ史】

出野哲也

2019.12.11

タウンズ(左)やブッカー(右)はプロ入り後、それぞれチームのエースに成長。今季のNBAでは彼らを筆頭に、25人の“ワイルドキャット”が活躍中だ。(C)Getty Images

タウンズ(左)やブッカー(右)はプロ入り後、それぞれチームのエースに成長。今季のNBAでは彼らを筆頭に、25人の“ワイルドキャット”が活躍中だ。(C)Getty Images

 12年はアンソニー・デイビス(現レイカーズ)、マーキス・ティーグ、マイケル・キッド・ギルクリスト(現シャーロット・ホーネッツ)ら超有望新人が加わって14年ぶりの全国制覇。このスーパー1年生トリオは1年在学しただけでNBAへ活躍の場を移したが、以後もNCAAトーナメントでは14年に準優勝、15年もファイナル4進出と安定した成績を残し、カリパリの同大での通算勝利数も300を超え、ラップに次ぐ2位となった。
 
 その後も15年はドラフト1位でカール・アンソニー・タウンズ(ミネソタ・ティンバーウルブズ)、13位でデビン・ブッカー(フェニックス・サンズ)、16年はジャマール・マレー(デンバー・ナゲッツ)、17年はディアロン・フォックス(サクラメント・キングス)といった具合に、ワイルドキャットは繁殖し続け現役では25人を数える。以前はテイショーン・プリンス(デトロイト・ピストンズ)やナーズィ・モハメド(NBAで1000試合以上出場した唯一のUK出身者)のような、脇役タイプが多い傾向があったが、近年ではデイビスやカズンズ、ウォール、タウンズらスタープレーヤーも多い。いまだに1人もいないUK出身のMVP受賞者が現われるのも、そう遠くはないはずだ。

文●出野哲也 

※『ダンクシュート』2016年1月号掲載原稿に加筆・修正。
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