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NBA

「あれには腹が立った」元キングスのビビーがレイカーズとの2002年の死闘を回想「オリーのショットを観返すことができない」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2025.06.15

 それでも、第4戦の終盤にディバッツがフリースローを2本とも決めていれば少なくともブザービーターの敗戦はなく、レイカーズ最後のポゼッションでコビーとシャックをミスショットに仕向けたディバッツが違う方向へボールを弾いていればそのままキングスが逃げ切って3勝1敗で王手をかけることができていたかもしれない。

 もしキングスが王手をかけていたら、そのままの勢いでレイカーズの3連覇を阻止していた可能性は高い。だが王手をかけて臨んだ第6戦を敵地で落とし、第7戦では自滅とも言える形で崩れてしまった。

 第7戦のキングスは3ポイント成功率10.0%(2/20)、フリースロー成功率53.3%(16/30)と絶不調。しかも第4クォーターと延長でキングスが記録した32得点のうち、ビビーがひとりで16得点を奪って引っ張っていた。
 
「ビビーがほぼすべてのショットを放ち、他の選手たちが躊躇しているのを見て、キングスの選手たちはこの大事な場面でひどく緊張していたんだなと思ったね」

 オリーがシリーズ終了後にそう語ったとおり、時間が経つにつれてホームのキングスへプレッシャーがのしかかっていった。第4クォーター残り11.7秒、1点を追う展開でストヤコビッチがほぼノーマークで左コーナーから3ポイントを放つもエアボール。延長残り22.0秒には2点ビハインドでビビーのパスを受け取ったクリスティがロングツーを繰り出すも、リムにかすりもせずに大きく外れてしまった。

 レイカーズとキングスによるシリーズの勝敗を分けたのは“経験の差”なのは否定できない。だがキングスがシリーズに敗れた過程には、いくつもの伏線があったと言えるだろう。

文●秋山裕之(フリーライター)

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