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海外サッカー

マドリーのCB問題が深刻化! 補強に動かぬ首脳陣にファンは飽きれ気味「なぜ今じゃない!」

下村正幸

2025.08.07

パリSG戦で互いにミスをして大量失点のきっかけを作ったアセンシオ(左)とリュディガー(右)。(C)Getty Images

パリSG戦で互いにミスをして大量失点のきっかけを作ったアセンシオ(左)とリュディガー(右)。(C)Getty Images

 クラブW杯でパリ・サンジェルマンに0-4と完敗した直後、レアル・マドリーの周辺では、何度目かのセンターバック(CB)補強待望論が再燃した。失点の要因となったのは、ラウール・アセンシオとアントニオ・リュディガーのミスだった。

 スペイン紙『AS』は、リバプールのイブライマ・コナテやアーセナルのウィリアム・サリバの獲得に関する記事を掲載し、ファンの関心を煽ったが、補強の熱は日を追うごとに冷めていっている。

 背景にあるのは、マドリーが近年掲げる「若手重視」と「フリートランスファー活用」の補強方針だ。多額の資金を投じたのは、ディーン・ハイセンやヴィニシウス・ジュニオール、エンドリッキ、フランコ・マスタントゥオーノら将来性のある若手ばかり。一方で、リュディガーやアラバ、今夏加入したトレント・アレクサンダー=アーノルドのような、契約満了のタイミングを狙った選手獲得も増えている。

『AS』によれば、リバプールはコナテの移籍金として最低5000万ユーロを要求しているが、マドリー側は2000万~2500万ユーロ以上は出す考えがないという。サリバのケースも同様だ。ちなみに契約満了はそれぞれ2026年6月と2027年6月。マドリーが現時点で積極的に動かない理由は明らかだろう。
 
 また、こちらもたびたび議題に上がる中盤の補強については、優先度は低いと見られている。『AS』は、「エドゥアルド・カマビンガ、オーレリアン・チュアメニ、フェデリコ・バルベルデ、ダニ・セバージョス、ジュード・ベリンガムに加え、アルダ・ギュレルも計算できる戦力になった。クラブとシャビ・アロンソ監督は、今の中盤で完成していると考えている」と語っており、かつて噂されたロドリ(マンチェスター・シティ)の獲得話もすでに立ち消えとなった。

 ジャーナリストのアドリアン・ブランコ氏は、「現場のニーズよりも、長期的な補強戦略を優先するのがマドリーの一貫した方針。今夏も中盤の補強は見送るだろう」と語る。

 一方でCB陣は依然として問題だ。アセンシオやリュディガーの不安定さに加え、アラバは重傷からの回復が進まず離脱が続き、ミリトンも2年連続で負った前十字靭帯断裂から復帰したばかり。また、ハイセンの台頭やチュアメニ、アルバロ・カレーラスのCB起用も選択肢ではあるが、『AS』のマヌ・デ・フアン記者は「8月中に行なわれるラ・リーガ3試合でのミリトンの状態次第では、再び補強に動く可能性がある」と指摘している。

文●下村正幸

【動画】パリSGが大勝!クラブW杯準決勝マドリー戦ハイライト
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