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海外サッカー

「国旗の色を守るべきだ」政治問題にもなったブラジル代表の「赤ユニホーム」は破棄されて「黄と青を継続」とCBF会長が明言!

THE DIGEST編集部

2025.08.21

赤は却下され、ブラジルは引き続き、この黄色と青のユニホームで戦うことに。(C)Getty Images

赤は却下され、ブラジルは引き続き、この黄色と青のユニホームで戦うことに。(C)Getty Images

「カナリア軍団」のニックネームを持つブラジル代表のユニホームといえば黄色、そしてセカンドは青というのが長年定着した“常識”だった。だからこそ、来年春に「赤」のユニホームが登場し、北中米ワールドカップで「セカンドユニホーム」として使用されるとのニュースは、大きな物議を醸した。

 この衝撃的なニュースは、今年4月にユニホーム専門サイト『Footy Headlines』から発せられた。ブラジルの総合メディア『Globo』は、新ユニホームについて「やや色褪せた赤を基調とし、黒の縞模様が加わるが、それはむしろ斑点のように見える。パンツにも同じ形式で色が施され、上下続きのデザインとして全体が統一されている」と伝えていた。

 ユニホームサプライヤーである「ナイキ」のロゴに、「マイケル・ジョーダンを象徴するシルエットが使用される」という変更点はさておき(黄色ユニのロゴはそのまま)、「セレソン」が全くイメージとは異なる「赤」を採用する件には、多くの批判の声が寄せられた。
 
 これは昨年、ブラジル・サッカー連盟(CBF)によって決定したもので、批判の理由については、赤い星を党章とするブラジルの政党「労働者党」との関連が囁かれるなど、政治問題としても国内では取り上げられ、大きな問題となっていた。

 しかしこのたび、CBFのサミール・シャウド会長は、すでにナイキとの協議によって、赤ユニホームの製造を停止し、来夏のW杯ではこれまで通り、黄と青の2パターンを採用すると明言した。『Globo』が8月19日付の記事で報じている。

 前会長のエドナルド・ロドリゲス氏によって赤ユニホームが承認された後、今年5月に同氏が解任され、5月25日に現在のシャウド会長が後任に着いた。そして、数日後にナイキと緊急会合を行なうと、その時点でナイキはすでに赤ユニホームの生産を開始していたという。
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