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海外サッカー

「とにかく最悪だった」 ネイマール、プロキャリア史上最悪の6点差負けに涙…ブラジル人記者は「彼自身の『1-7』を経験した」

THE DIGEST編集部

2025.08.19

0-6の大敗を喫したサントスのネイマール。(C)Getty Images

0-6の大敗を喫したサントスのネイマール。(C)Getty Images

 現地時間8月17日に行なわれたブラジル・セリエA第20節で、サントスはホームでヴァスコに0-6で大敗し、同コンペティションでの黒星は10個目に達している。

 2連勝の後で迎えた降格圏(17位)に沈むチーム相手の一戦、18分に失点を喫した15位のサントスは、前半こそこの1点で耐えたものの、後半開始から7分で追加点を奪われると、そこから54分、60分、62分、68分と短時間で立て続けにアウェーチームにゴールを割られ、今季の最多失点を記録。試合後には、ホームチームのサポーターから背を向けられながらブーイングを浴びる羽目となった。

 このカードのスコアとしては、これまで3度あった「5-1」(サントスが2回、ヴァスコが1回勝利)を更新する点差だ。試合後にはサントスのクレーベル・ザビエル監督が即解任となり、マルセロ・テイシェイラ会長は「上位に進出したいと願ってプロジェクトを進めているチームが、このような(下位相手の)試合で、これほどの失点を喫して負けるなど容認できない」と不満を露にしている(ブラジル・スポーツ紙『lance!』より)。
 
 試合後には、チームのエースである「ブラジルの至宝」、ネイマールが座り込んで泣き出し、ヴァスコの監督であるフェルナンド・ジニスから慰められる始末。2023年から1年間、ブラジル代表の暫定指揮官としてネイマールと共闘した敵将は、「彼に対しては、本物の愛情を抱いている。ネイマールはサッカーの歴史の中で、最も偉大な選手のひとりだと思う。代表チームでは、彼を助けることが最大の使命だと常に思っていた」と、傷心の背番号10への想いを口にした。

 そして当のネイマールは、「今日の我々の試合には、心底失望している。サポーターにはあらゆる抗議をする権利がある。もちろん、実力行使は別だが、罵声や非難を浴びせる行為は、今日に限っては正当な権利だ。とても恥ずかしさを感じている。人生でこんなことは一度も経験したことがなかった。涙は悔しさからであり、あらゆることに対する怒りだ。残念ながら、僕はあらゆる形でチームを助けることができない。今日は最悪な試合だった。それが現実だ」と、激しい言葉で反省の弁を述べ、チームに対しても以下のように指摘している。

「とにかく最悪だった。サントスのユニホームを着てこんな試合をするなんて、本当に恥ずかしいことだ。チームの全員が今日、家に帰って寝る前に、自分が何をしたいのかを改めて考えるべきだ。今日のような姿勢で、今日ピッチ上で見せたようなプレーしかできないのなら、水曜日に再集合する必要すらない」(ブラジルの総合メディア『Globo』より)。
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