現地時間9月14日に行なわれたスコットランド・プレミアシップ第5節で、セルティックはキルマーノックを2-1で下し、2位ハーツとは同勝点(13)ながら首位を守っている。
敵地での一戦、主導権を握りながらも無得点のセルティックに待望の先制点をもたらしたのが前田大然だった。56分にマルセロ・サラッキの後方からのクロスに反応し、ファーポストに流し込んだヘッド弾は、昨季のリーグMVPにとっても待ちに待った今季初ゴールとなった。
セルティックはその後、82分にセットプレーで追いつかれたものの、アディショナルタイムに相手のハンドからPKを獲得、これを70分に前田と代わってピッチに立った新天地初出場のケレチ・イヘアナチョが決めて勝利を飾っている。前田は交代でベンチに退くまで、70分間でボールタッチはわずか16回に止まり、シュートも1本のみだったが、そのワンチャンスをゴールに結びつけた。なおその他のスタッツは、パス9回(成功5回)、チャンスメイク1回、ボール奪取1回、デュエル5回(勝利2回)、ファウル1回というものだった(データ専門サイト『FOTMOB』より)。
先制ゴールに対し、クラブはSNSで「素晴らしいクロスから見事なダイビングヘッド」と賛辞を贈った。現地メディアの反応を見ると、英国公共放送『BBC』も「不調だった日本のスター選手が見事なシュート」と称賛するとともに、「前田が得点力を取り戻した」と表現。またスコットランドの日刊紙『THE SCOTSMAN』は、このプレーだけでなく、彼の去就にも言及している。
「セルティックはハーフタイムの後、確かに改善した。彼らはよりキレと活力を持ってプレーし、57分にはサラッキが素晴らしいクロスを鋭く入れると、前田が普通なら足から飛び込むような場所に頭を突っ込んで合わせ、先制点を決めた。彼は今夏にセルティックを離れたいという考えを明らかにしていた。現在は少なくとも来年1月まではチームに留まる見通しであり、物足りないシーズンのスタートを切った後、日本人FWはここから勢いをつけたいと願っている」
一方、『THE SCOTTISH Sun』は前田のプレーについて、「前半の彼からは、昨季のスコットランド年間MVPの影すら見られなかった」と指摘し、そこからの変化を伝えた。
「ゴールは、前半に精彩を欠いた2人の選手から生まれた。サラッチの左足のクロスは、前田が飛び込んで仕留めるのを待っているようなボールで、急造ストライカーとなった彼は鋭く反応。身を投げ出してボールに飛び込み、ダイビングヘッドでゴール隅へと流し込んだ。それは本当に素晴らしい、見事なゴールだった」
『Daily Mail』紙は、「ブレンダン・ロジャース監督は、誰かが特別な役割を果たすのを必要としていた。そこで一歩前に出たのがサラッキだ。ウルグアイ人は左足をボールに巻きつけるように振り抜き、たとえ千回試してもこれ以上ない完璧なクロスを送り込んだ。前田はこれを頭で完璧に捉え、相手GKマクシミリアン・ストリイェクは、そのボールが矢のようにゴール隅へと突き刺さるのをただ見届けるしかなかった」と綴っている。
また同メディアの記事では、前半のプレーの中で「アウェーチームは鋭いショートパスを繋いでプレーしようとしたが、突破に苦しんだ。そのような状況で、前田の巧みな落としから旗手怜央が放ったシュートが枠を越えた場面は、ホームのサポーターにとって数少ない脅威の瞬間のひとつだった」と、日本人選手同士の連係に対してもポジティブな記述が見られた。
続いて『DAILY RECORD』紙は、10点満点の採点でチーム2番目タイとなる「7」を背番号38に与え、「彼はいつも通りの運動量をこなしていたが、ほぼ1時間にわたって、供給不足とスペースのなさに苦しみ、なかなか上手くいかなかった。それでも、セルティックが最も必要としていた時に、彼は昨季の魔法の一端を披露。サラッキの見事なボールに身を投げ出し、頭で重要な先制点を決めた」と総括。こちらも今夏の去就に触れた上で、「このストライカーが手を抜く心配は全くないだろう」と信頼を寄せている。
最後に、地元グラスゴーの総合サイト『Glasgow World』は、「前田のプレーに昨季のようなキレがなかったのは、夏の移籍市場で希望していたブンデスリーガへの移籍が叶わなかったのが原因かもしれない。指揮官は試合前、『前田はその失望を乗り越えるだろう』と語っていた。そして実際、彼はチームメイトが最も必要とした時に、それに見事に応えてみせた」と記したが、採点は及第点の「6」に止まった。
構成●THE DIGEST編集部
【動画】前田の豪快なダイビングヘッド!キルマーノック戦ハイライト
敵地での一戦、主導権を握りながらも無得点のセルティックに待望の先制点をもたらしたのが前田大然だった。56分にマルセロ・サラッキの後方からのクロスに反応し、ファーポストに流し込んだヘッド弾は、昨季のリーグMVPにとっても待ちに待った今季初ゴールとなった。
セルティックはその後、82分にセットプレーで追いつかれたものの、アディショナルタイムに相手のハンドからPKを獲得、これを70分に前田と代わってピッチに立った新天地初出場のケレチ・イヘアナチョが決めて勝利を飾っている。前田は交代でベンチに退くまで、70分間でボールタッチはわずか16回に止まり、シュートも1本のみだったが、そのワンチャンスをゴールに結びつけた。なおその他のスタッツは、パス9回(成功5回)、チャンスメイク1回、ボール奪取1回、デュエル5回(勝利2回)、ファウル1回というものだった(データ専門サイト『FOTMOB』より)。
先制ゴールに対し、クラブはSNSで「素晴らしいクロスから見事なダイビングヘッド」と賛辞を贈った。現地メディアの反応を見ると、英国公共放送『BBC』も「不調だった日本のスター選手が見事なシュート」と称賛するとともに、「前田が得点力を取り戻した」と表現。またスコットランドの日刊紙『THE SCOTSMAN』は、このプレーだけでなく、彼の去就にも言及している。
「セルティックはハーフタイムの後、確かに改善した。彼らはよりキレと活力を持ってプレーし、57分にはサラッキが素晴らしいクロスを鋭く入れると、前田が普通なら足から飛び込むような場所に頭を突っ込んで合わせ、先制点を決めた。彼は今夏にセルティックを離れたいという考えを明らかにしていた。現在は少なくとも来年1月まではチームに留まる見通しであり、物足りないシーズンのスタートを切った後、日本人FWはここから勢いをつけたいと願っている」
一方、『THE SCOTTISH Sun』は前田のプレーについて、「前半の彼からは、昨季のスコットランド年間MVPの影すら見られなかった」と指摘し、そこからの変化を伝えた。
「ゴールは、前半に精彩を欠いた2人の選手から生まれた。サラッチの左足のクロスは、前田が飛び込んで仕留めるのを待っているようなボールで、急造ストライカーとなった彼は鋭く反応。身を投げ出してボールに飛び込み、ダイビングヘッドでゴール隅へと流し込んだ。それは本当に素晴らしい、見事なゴールだった」
『Daily Mail』紙は、「ブレンダン・ロジャース監督は、誰かが特別な役割を果たすのを必要としていた。そこで一歩前に出たのがサラッキだ。ウルグアイ人は左足をボールに巻きつけるように振り抜き、たとえ千回試してもこれ以上ない完璧なクロスを送り込んだ。前田はこれを頭で完璧に捉え、相手GKマクシミリアン・ストリイェクは、そのボールが矢のようにゴール隅へと突き刺さるのをただ見届けるしかなかった」と綴っている。
また同メディアの記事では、前半のプレーの中で「アウェーチームは鋭いショートパスを繋いでプレーしようとしたが、突破に苦しんだ。そのような状況で、前田の巧みな落としから旗手怜央が放ったシュートが枠を越えた場面は、ホームのサポーターにとって数少ない脅威の瞬間のひとつだった」と、日本人選手同士の連係に対してもポジティブな記述が見られた。
続いて『DAILY RECORD』紙は、10点満点の採点でチーム2番目タイとなる「7」を背番号38に与え、「彼はいつも通りの運動量をこなしていたが、ほぼ1時間にわたって、供給不足とスペースのなさに苦しみ、なかなか上手くいかなかった。それでも、セルティックが最も必要としていた時に、彼は昨季の魔法の一端を披露。サラッキの見事なボールに身を投げ出し、頭で重要な先制点を決めた」と総括。こちらも今夏の去就に触れた上で、「このストライカーが手を抜く心配は全くないだろう」と信頼を寄せている。
最後に、地元グラスゴーの総合サイト『Glasgow World』は、「前田のプレーに昨季のようなキレがなかったのは、夏の移籍市場で希望していたブンデスリーガへの移籍が叶わなかったのが原因かもしれない。指揮官は試合前、『前田はその失望を乗り越えるだろう』と語っていた。そして実際、彼はチームメイトが最も必要とした時に、それに見事に応えてみせた」と記したが、採点は及第点の「6」に止まった。
構成●THE DIGEST編集部
【動画】前田の豪快なダイビングヘッド!キルマーノック戦ハイライト
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