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海外サッカー

「5位で終えるのは屈辱的」 ブラジル代表「史上最悪」のW杯南米予選を国内メディアが糾弾! 本大会に向けては「あとは得るものしかない」と期待

THE DIGEST編集部

2025.09.12

最終節でボリビアに敗れ、南米5位で予選をフィニッシュしたブラジル。(C)Getty Images

最終節でボリビアに敗れ、南米5位で予選をフィニッシュしたブラジル。(C)Getty Images

 ブラジル代表は現地時間9月9日に行なわれたボリビア代表戦をもって、2026年北中米ワールドカップ南米予選の全日程を終了している。

 高地エル・アルト(ボリビア)でのアウェーマッチを0-1で落とした「セレソン」は、8勝4分け6敗(勝点28)・24得点17失点という成績で、上位6チームが本大会に駒を進める中の5位フィニッシュ。ちなみに上位には、(1位から)アルゼンチン、エクアドル、コロンビア、ウルグアイ。そして6位にはパラグアイがつけている。

 ここまでW杯優勝5回の「サッカー王国」としては、どう贔屓目に見ても決して誇れる結果ではなく、総合メディア『Globo』は「ブラジルはW杯出場権を獲得するという目標こそ達成したものの、史上最悪の成績で予選を終えた。勝率は51%の5位……この成績にもかかわらず、FIFAランキングでは上位9か国に入っているため、W杯ではシード国となる」と伝えている。

「数々の困難に直面し、フェルナンド・ジニス、ドリバウ・ジュニオール、カルロ・アンチェロッティという3人の異なる監督の下で予選を戦ったブラジルには、他にもネガティブな記録がついた。今年3月のアルゼンチン戦で喫した1-4の敗北は、セレソンにとって予選史上最悪の結果であり、さらにホーム初の敗戦となった。また、1998年フランス大会予選で南米10か国による総当たりという現在の形式が導入されて以降、ブラジルが勝点30未満で終えるのは今回が初めてだ」
 
 なお、予選を免除された1998年大会(前回優勝)、2014年大会(開催国)以外での、セレソンの予選成績は以下の通りである。

2002年大会:9勝3分け6敗・勝点30・勝率55.6%・3位
2006年大会:9勝7分け2敗・勝点34・勝率63.0%・1位
2010年大会:9勝7分け2敗・勝点34・勝率63.0%・1位
2018年大会:12勝5分け1敗・勝点41・勝率75.9%・1位
2022年大会:14勝3分け0敗・勝点45・勝率88.2%・1位

 出場枠32の前回カタール大会までであれば、大陸間プレーオフに回らなければならなかった5位。まさに薄氷を踏む形で、何とか世界で唯一の「全大会出場」という勲章を守ったブラジルの今予選について、『Globo』は「ブラジルには多くの課題が残された。エル・アルトでの敗戦は高地のせいにできる。しかし、順位表での5位はそうはいかない」と厳しく評した。

「明確なのは、ブラジル・サッカー連盟(CBF)が時間を無駄にした事実だ。エドナウド・ロドリゲス会長の下での運営上の混乱が現場に及び、セレソンはジニス、そして信念もなく招聘されたドリバウの下で不運な経験をした。しかし、あらゆる困難を考慮しても、ブラジルが予選を5位で終えるのは屈辱的だ」
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