現地9月14日に行なわれたセリエA第3節で、ミランはボローニャを1-0で下して2連勝を飾った。貴重な決勝ゴールを決めたのは新加入の40歳、ルカ・モドリッチだった。
本拠地サン・シーロでの一戦はスコアレスのまま中盤まで進んだが、61分にアレクシス・サーレマーケルスが右足でボールをキープして中央にグラウンダーで折り返すと、タイミング良く走り込んだモドリッチがダイレクトで合わせてゴールネットを揺らした。
新天地で記念すべき初得点を記録した背番号14は、これでニルス・リードホルムを抜いてセリエA史上最年長でゴールを決めたMFとなり、さらに40代での同リーグ得点者としては、ズラタン・イブラヒモビッチ、アレッサンドロ・コスタクルタ、シルビオ・ピオラ、ファビオ・クアリアレッラ、ピエトロ・ヴィエルコウッドに次ぐ史上6人目となった。
このような年齢に関する話題が付きまとう件について、試合後に「もう誰も僕の年齢を思い出させないでほしい」と冗談まじりに語った2018年のバロンドール受賞者は、「アレクシスが素晴らしいパスをくれたから、ゴールは簡単だった。我々はチームとして戦い、自信をつけつつある。これからもっとお互いを理解し合い、成長していくだろうし、負傷者も戻ってくる。一番大事なのは勝利だ。今は、次の試合に集中しなければならない」と語っている(スポーツ紙『Gazzetta dello Sport』より)。
マッシミリアーノ・アッレーグリ監督は、「ルカは並外れた選手であり、彼のプレーを見るのは本当の喜びだ。彼は本当に謙虚な人物だ。素晴らしい。彼はボールがどこに行くかを1分前に分かっている」と最大級の賛辞を贈り、彼の得点をアシストしたサーレマーケルスは「ルカの素晴らしいゴールをアシストできて嬉しい」と喜びを表わし、以下のように続けた(ミラン専門サイト『Milan News.it』より)。
「子どもの頃からルカのプレーを見てきたが、今は一緒にプレーしている。僕にとっては光栄で貴重な経験だ。彼はピッチ外でも素晴らしい人物で、このクラブに迎えられて嬉しい。謙虚な人物であり、目標に向かって全力を尽くす選手だ」
最終ラインで奮闘したマッテオ・ガッビアも、「ルカのゴールを心から嬉しく思う。今夜も彼は、チャンピオンの資質を見せてくれた。拍手に値する。本当に信じられない選手だ」と絶賛し、やはり「驚くほど謙虚で、ハードワークする意欲、向上心を持っている。その姿を見て、我々もさらに努力しようと駆り立てられるんだ」と偉大な先輩に敬意を表している。
外部からも称賛の声は多く寄せられ、かつてイタリア(ミランを含む)やイングランドのクラブで活躍したパオロ・ディ・カーニオはコメンテーターを務めるスポーツ専門チャンネル『Sky Sports』で、「豪華絢爛、動くモニュメントのようだ。圧倒的に華やかで、技術力にも表現力にも溢れ、動きそのものが芸術のように優雅だ」と、クロアチア代表MFを評した。
現地メディアでは、イタリア公共放送『RAI』のラジオコメンテーターのフランチェスコ・レピーチェ氏が、試合実況において「ゴールだ! ミランが決めた! ルカ・モドリッチ殿下が決めた! 他とは違う、暗い夜を明るく照らす選手がいる。ジュゼッペ・メアッツァ(サン・シーロ)の拍手は、この並外れたクロアチア人に捧げる」と叫んだ。
そして『Gazzetta dello Sport』紙は、「先週木曜日、ミラネッロで誕生日ケーキにナイフを入れた時、彼は「欲しいプレゼントはひとつだけ、君たちと一緒にトロフィーを勝ち取りたい」と仲間たちに言った。その後、モドリッチは心の中で、40歳の誕生日の週にゴールを決めるのも悪くない、とひそかに思ったかもしれない。そしてその通りになった。これを『マスタークラス』と呼ぶ――特定分野の専門家が行なう特別授業だ」と綴り、新天地での影響力の高さを強調している。
「モドリッチはゴールを決めただけではない。誰よりも多くボールに触れ(66回)、37本の正確なパスを通し、ミスは7本だけという圧倒的な数字を残した。さらに4回のデュエル勝利と9回のボール奪取も記録。この試合で仲間の誰も、彼を上回れなかった。チームを勝利に導く暗黙の仕事、自らが犠牲を払う姿勢……。『リビングにバロンドールのトロフィーを飾っている40歳の僕が身を粉にしているのだから、君たちもやれるし、やるべきだ』というメッセージだ」
構成●THE DIGEST編集部
【動画】モドリッチのセリエA初ゴールが決勝点に!ボローニャ戦ハイライト
本拠地サン・シーロでの一戦はスコアレスのまま中盤まで進んだが、61分にアレクシス・サーレマーケルスが右足でボールをキープして中央にグラウンダーで折り返すと、タイミング良く走り込んだモドリッチがダイレクトで合わせてゴールネットを揺らした。
新天地で記念すべき初得点を記録した背番号14は、これでニルス・リードホルムを抜いてセリエA史上最年長でゴールを決めたMFとなり、さらに40代での同リーグ得点者としては、ズラタン・イブラヒモビッチ、アレッサンドロ・コスタクルタ、シルビオ・ピオラ、ファビオ・クアリアレッラ、ピエトロ・ヴィエルコウッドに次ぐ史上6人目となった。
このような年齢に関する話題が付きまとう件について、試合後に「もう誰も僕の年齢を思い出させないでほしい」と冗談まじりに語った2018年のバロンドール受賞者は、「アレクシスが素晴らしいパスをくれたから、ゴールは簡単だった。我々はチームとして戦い、自信をつけつつある。これからもっとお互いを理解し合い、成長していくだろうし、負傷者も戻ってくる。一番大事なのは勝利だ。今は、次の試合に集中しなければならない」と語っている(スポーツ紙『Gazzetta dello Sport』より)。
マッシミリアーノ・アッレーグリ監督は、「ルカは並外れた選手であり、彼のプレーを見るのは本当の喜びだ。彼は本当に謙虚な人物だ。素晴らしい。彼はボールがどこに行くかを1分前に分かっている」と最大級の賛辞を贈り、彼の得点をアシストしたサーレマーケルスは「ルカの素晴らしいゴールをアシストできて嬉しい」と喜びを表わし、以下のように続けた(ミラン専門サイト『Milan News.it』より)。
「子どもの頃からルカのプレーを見てきたが、今は一緒にプレーしている。僕にとっては光栄で貴重な経験だ。彼はピッチ外でも素晴らしい人物で、このクラブに迎えられて嬉しい。謙虚な人物であり、目標に向かって全力を尽くす選手だ」
最終ラインで奮闘したマッテオ・ガッビアも、「ルカのゴールを心から嬉しく思う。今夜も彼は、チャンピオンの資質を見せてくれた。拍手に値する。本当に信じられない選手だ」と絶賛し、やはり「驚くほど謙虚で、ハードワークする意欲、向上心を持っている。その姿を見て、我々もさらに努力しようと駆り立てられるんだ」と偉大な先輩に敬意を表している。
外部からも称賛の声は多く寄せられ、かつてイタリア(ミランを含む)やイングランドのクラブで活躍したパオロ・ディ・カーニオはコメンテーターを務めるスポーツ専門チャンネル『Sky Sports』で、「豪華絢爛、動くモニュメントのようだ。圧倒的に華やかで、技術力にも表現力にも溢れ、動きそのものが芸術のように優雅だ」と、クロアチア代表MFを評した。
現地メディアでは、イタリア公共放送『RAI』のラジオコメンテーターのフランチェスコ・レピーチェ氏が、試合実況において「ゴールだ! ミランが決めた! ルカ・モドリッチ殿下が決めた! 他とは違う、暗い夜を明るく照らす選手がいる。ジュゼッペ・メアッツァ(サン・シーロ)の拍手は、この並外れたクロアチア人に捧げる」と叫んだ。
そして『Gazzetta dello Sport』紙は、「先週木曜日、ミラネッロで誕生日ケーキにナイフを入れた時、彼は「欲しいプレゼントはひとつだけ、君たちと一緒にトロフィーを勝ち取りたい」と仲間たちに言った。その後、モドリッチは心の中で、40歳の誕生日の週にゴールを決めるのも悪くない、とひそかに思ったかもしれない。そしてその通りになった。これを『マスタークラス』と呼ぶ――特定分野の専門家が行なう特別授業だ」と綴り、新天地での影響力の高さを強調している。
「モドリッチはゴールを決めただけではない。誰よりも多くボールに触れ(66回)、37本の正確なパスを通し、ミスは7本だけという圧倒的な数字を残した。さらに4回のデュエル勝利と9回のボール奪取も記録。この試合で仲間の誰も、彼を上回れなかった。チームを勝利に導く暗黙の仕事、自らが犠牲を払う姿勢……。『リビングにバロンドールのトロフィーを飾っている40歳の僕が身を粉にしているのだから、君たちもやれるし、やるべきだ』というメッセージだ」
構成●THE DIGEST編集部
【動画】モドリッチのセリエA初ゴールが決勝点に!ボローニャ戦ハイライト
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