チャンピオンズリーグ開幕戦のニューカッスル戦後(試合は2-1でバルセロナが勝利)、イングランドではスペイン代表ペドリへの称賛が溢れた。元マンチェスター・ユナイテッドのポール・スコールズ氏が「新しいお気に入り選手だ」と語り、アーセナルのレジェンドであるティエリ・アンリ氏も「ミカエル・ラウドルップに最も似ている選手」と評したほどだ。
もっとも、この試合でのプレーは、バルセロナのファンにとって驚きではなかった。この1年半、ペドリは常に同じ水準で輝きを放っている。ジャーナリストのミゲル・キンターナ氏は「ペドリのプレーの質は試合展開に左右されない。優勢でも劣勢でも突出している」と絶賛。実際、ラ・リーガ第6節のオビエド戦では、前半は苦戦したものの、彼の緩急自在のゲームメイクを軸に反撃の流れを作り、逆転勝利を収めている。
今季、ハンジ・フリック監督は積極的にローテーションを導入しているが、ペドリはフィールドプレイヤーでは唯一、開幕から全試合に先発出場している。ラジオ局『オンダ・セロ』のアルフレッド・マルティネス氏は「22歳にして試合を支配する成熟度は驚異的。チームを安心させ、機能させる力は唯一無二」と絶賛する。シャビやイニエスタが同じ域に達したのは、もっと年齢を重ねてからだったと強調する。
新加入のイングランド代表FWマーカス・ラッシュフォードも驚きを隠さない。「年齢を知らなければ、28歳、あるいは29歳のプレーヤーだと勘違いするだろう。ペドリはサッカーを完璧に理解し、独自のリズムで試合を動かす。そして、俺たち前線の選手に絶好のパスを送ってくれるんだ」と語っている。
ペドリのプレーを最も理解する存在がフレンキー・デ・ヨング(オランダ代表)だ。昨季後半から二人は絶妙な距離感でパスを交換し、相手にボールを渡さない。戦術アナリストのアルベル・ブラジャ氏は「2人が生み出す連携がバルサのパスサッカーを支えている」と分析する。
欧州ではパリ・サンジェルマンのヴィティーニャ(ポルトガル代表)と並び称される機会も多いが、バルサ・ウォッチャーのダビド・ベルナベウ記者は「ペドリこそ世界最高のMF」と断言する。「ヴィティーニャ同様、テンポ管理から決定的な仕事までこなすが、ペドリにはかつてのロナウジーニョやアンドレス・イニエスタのような比類のない魔法が備わっている」と評した。
それほどの活躍にもかかわらず、有力候補に挙げられていた2025年のバロンドールでは、トップ10入りを逃して11位に終わった。現地ファンは納得せず、「犯罪行為だ」とまで憤る声も上がっている。
前出の『オンダ・セロ』のマルティネス氏は同じバルサのスペイン代表ラミネ・ヤマル(バロンドール2位)との違いについて、「ヤマルは試合を勝たせる選手。ペドリはチームを機能させ、タイトルをもたらす選手だ」と興味深い表現で語っている。
文●下村正幸
【動画】後半の3ゴールでバルサが逆転勝利!6節オビエド戦ハイライト
もっとも、この試合でのプレーは、バルセロナのファンにとって驚きではなかった。この1年半、ペドリは常に同じ水準で輝きを放っている。ジャーナリストのミゲル・キンターナ氏は「ペドリのプレーの質は試合展開に左右されない。優勢でも劣勢でも突出している」と絶賛。実際、ラ・リーガ第6節のオビエド戦では、前半は苦戦したものの、彼の緩急自在のゲームメイクを軸に反撃の流れを作り、逆転勝利を収めている。
今季、ハンジ・フリック監督は積極的にローテーションを導入しているが、ペドリはフィールドプレイヤーでは唯一、開幕から全試合に先発出場している。ラジオ局『オンダ・セロ』のアルフレッド・マルティネス氏は「22歳にして試合を支配する成熟度は驚異的。チームを安心させ、機能させる力は唯一無二」と絶賛する。シャビやイニエスタが同じ域に達したのは、もっと年齢を重ねてからだったと強調する。
新加入のイングランド代表FWマーカス・ラッシュフォードも驚きを隠さない。「年齢を知らなければ、28歳、あるいは29歳のプレーヤーだと勘違いするだろう。ペドリはサッカーを完璧に理解し、独自のリズムで試合を動かす。そして、俺たち前線の選手に絶好のパスを送ってくれるんだ」と語っている。
ペドリのプレーを最も理解する存在がフレンキー・デ・ヨング(オランダ代表)だ。昨季後半から二人は絶妙な距離感でパスを交換し、相手にボールを渡さない。戦術アナリストのアルベル・ブラジャ氏は「2人が生み出す連携がバルサのパスサッカーを支えている」と分析する。
欧州ではパリ・サンジェルマンのヴィティーニャ(ポルトガル代表)と並び称される機会も多いが、バルサ・ウォッチャーのダビド・ベルナベウ記者は「ペドリこそ世界最高のMF」と断言する。「ヴィティーニャ同様、テンポ管理から決定的な仕事までこなすが、ペドリにはかつてのロナウジーニョやアンドレス・イニエスタのような比類のない魔法が備わっている」と評した。
それほどの活躍にもかかわらず、有力候補に挙げられていた2025年のバロンドールでは、トップ10入りを逃して11位に終わった。現地ファンは納得せず、「犯罪行為だ」とまで憤る声も上がっている。
前出の『オンダ・セロ』のマルティネス氏は同じバルサのスペイン代表ラミネ・ヤマル(バロンドール2位)との違いについて、「ヤマルは試合を勝たせる選手。ペドリはチームを機能させ、タイトルをもたらす選手だ」と興味深い表現で語っている。
文●下村正幸
【動画】後半の3ゴールでバルサが逆転勝利!6節オビエド戦ハイライト
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