バルセロナは、来週火曜日に行なわれるチャンピオンズリーグのアイントラハト・フランクフルト戦に向け、販売するチケットをクラブ会員（ソシオ）に限定すると発表した。

　クラブがこの厳格な対応を取る理由として挙げたのは、2022年４月に起きた出来事の再発防止だ。

　当時、ヨーロッパリーグ準々決勝の第２戦がカンプ・ノウで開催された際、大量のフランクフルトサポーターがスタジアムに押し寄せ、スタンドはほぼ白一色に染まった。バルサのファンは、ホームでありながらアウェーのような雰囲気に驚きを隠せず、試合も２－３で敗れ、２戦合計３－４で準決勝進出を逃している。
  　今回は、ドイツ側にはUEFAが義務付けるアウェー割当の５％のみが販売される。この枠はフランクフルト側が販売を担当する。バルサは、クラブ会員が放出したチケットをフランクフルトのサポーターが入手する事態を防ぐ狙いだ。

　さらにバルセロナは、ドイツ人サポーターへのチケット転売を阻止するための対策も強化すると発表している。クラブの説明によると、セキュリティチェックの強化、入場時の氏名確認や目視によるチェック、フランクフルト側との連携によるドイツ人サポーターの来場阻止、SNSなどを通じた不正なチケット取引の追跡などが実施される予定だ。

　また、転売を試みた会員には、ソシオ資格の停止や剥奪など、クラブがなんらかの処分を科す可能性があるとも警告している。

構成●THE DIGEST編集部

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