現地11月30日に行なわれたラ・リーガ第14節、レアル・ソシエダはビジャレアルに2-3の敗北を喫したが、久保建英はホームチームの2点目をお膳立てしてみせた。
2点ビハインドで迎えた60分、敵陣での積極的なプレッシングでボールを奪い、ペナルティーエリア右側でドリブル突破を仕掛けようとした久保が、複数のマーカーを引き付けて中央へパス。これを受けたカルロス・ソレールがコントロールされたシュートをゴール左隅に叩き込んで1点を返した。ラ・リーガでのアシストは、一昨シーズンの第36節バレンシア戦(2024年5月16日)以来だった。
この後、87分にアンデル・バレネチェアが鮮やかなFKを突き刺して同点に追いつき、本拠地レアレ・アレナを大いに沸かせたが、アディショナルタイムにセットプレーからビジャレアルの決勝ゴールを許してしまい、ソシエダにとっては失意の結末に。85分間プレーした背番号14はゴールに絡み、多くの効果的なプレーを見せる一方で、失点につながる拙い守備など、さまざまな側面を見せた。
現地メディアの評価を見ると、マドリードのスポーツ紙『MARCA』は3点満点の採点で「1」の低評価を与え、「ミケル・オジャルサバルというリーダーを欠いたにもかかわらず、ラ・レアルは主導権を握って試合に入ると、最初に明確な決定機を迎えたが、久保のシュートはラファ・マリンの身体に当たってしまった。日本人選手はすぐに再び仕掛け、今度はルイス・ジュニオールをクロス気味のシュートで脅かそうとしたが、成功しなかった」と、序盤の彼の積極的なプレーぶりを伝えている。
同採点とした『as』紙は、「30分、ビジャレアルは久保のビルドアップでのミスを逃さず、ホームチームに厳しい一撃を与えた」と失点時のプレーに言及。個別評価でも「前半は判断の面で冴えず、ビジャレアルの先制点は彼の攻撃時のボールロストから生まれた」と厳しく指摘したが、「やや押され気味だったが、それでも2度ほどチャンスを創り、後半には改善し、ソレールにラストパスを提供してゴールに貢献した」とポジティブに評した。
続いてバルセロナのスポーツ紙『Mundo Deportivo』は、「久保には決定的なチャンスがあったが、運がなかった」と報道。「技巧派」と表現したうえで「最も鋭く切り込んだ選手であり、同時に相手のファウルで最も痛めつけられた選手でもあった。持ち前の突破力でアウェーチームの最終ラインに不安を与え、相手は止めるために蹴り倒す手段を選んだ」と綴っている。
ソシエダの地元バスク・ギプスコアの日刊紙『Noticias de Gipuzkoa』は、失点時の対応について「久保とホン・ゴロチャテギがもっと対応できたのは確かだが、『バイクに乗った』ように駆け上がっていくSBを追いかけて止めるのは簡単ではない」との見解も示した。
個別評価では、10点満点の採点で及第点の「6」を付与し、「色々と文句を言う者がいても不思議ではないが、彼はボールを要求し続け、関与し続け、運び続け、勝負を仕掛け続けた。『チュリ・ウルディン』のサッカーにおいて、彼は誇張されるほどの主役となっている。久々にラ・リーガでアシストを記録。あとはゴールを決めるだけだった。対峙するアルフォンソ・ペドラサから2枚目のイエローカードを引き出そうとしたが、ファウルすら取ってもらえなかった」と、そのプレーを振り返っている。
最後にサッカー専門サイト『El Desmarque』は、「この日本人は、チームで最もアクティブな選手のひとりであり、チャンスを生み出し、サイドから絶えず相手の守備を崩そうと試みた。彼の動きとドリブルは、相手守備陣を苦しめた」と賛辞を贈り、採点はスタメンでは単独最高の「7」とした(チーム最高は交代出場のバレネチェアで「9」)。
構成●THE DIGEST編集部
【動画】ビジャレアル戦のハイライト、久保のアシストは3:45あたりから
2点ビハインドで迎えた60分、敵陣での積極的なプレッシングでボールを奪い、ペナルティーエリア右側でドリブル突破を仕掛けようとした久保が、複数のマーカーを引き付けて中央へパス。これを受けたカルロス・ソレールがコントロールされたシュートをゴール左隅に叩き込んで1点を返した。ラ・リーガでのアシストは、一昨シーズンの第36節バレンシア戦(2024年5月16日)以来だった。
この後、87分にアンデル・バレネチェアが鮮やかなFKを突き刺して同点に追いつき、本拠地レアレ・アレナを大いに沸かせたが、アディショナルタイムにセットプレーからビジャレアルの決勝ゴールを許してしまい、ソシエダにとっては失意の結末に。85分間プレーした背番号14はゴールに絡み、多くの効果的なプレーを見せる一方で、失点につながる拙い守備など、さまざまな側面を見せた。
現地メディアの評価を見ると、マドリードのスポーツ紙『MARCA』は3点満点の採点で「1」の低評価を与え、「ミケル・オジャルサバルというリーダーを欠いたにもかかわらず、ラ・レアルは主導権を握って試合に入ると、最初に明確な決定機を迎えたが、久保のシュートはラファ・マリンの身体に当たってしまった。日本人選手はすぐに再び仕掛け、今度はルイス・ジュニオールをクロス気味のシュートで脅かそうとしたが、成功しなかった」と、序盤の彼の積極的なプレーぶりを伝えている。
同採点とした『as』紙は、「30分、ビジャレアルは久保のビルドアップでのミスを逃さず、ホームチームに厳しい一撃を与えた」と失点時のプレーに言及。個別評価でも「前半は判断の面で冴えず、ビジャレアルの先制点は彼の攻撃時のボールロストから生まれた」と厳しく指摘したが、「やや押され気味だったが、それでも2度ほどチャンスを創り、後半には改善し、ソレールにラストパスを提供してゴールに貢献した」とポジティブに評した。
続いてバルセロナのスポーツ紙『Mundo Deportivo』は、「久保には決定的なチャンスがあったが、運がなかった」と報道。「技巧派」と表現したうえで「最も鋭く切り込んだ選手であり、同時に相手のファウルで最も痛めつけられた選手でもあった。持ち前の突破力でアウェーチームの最終ラインに不安を与え、相手は止めるために蹴り倒す手段を選んだ」と綴っている。
ソシエダの地元バスク・ギプスコアの日刊紙『Noticias de Gipuzkoa』は、失点時の対応について「久保とホン・ゴロチャテギがもっと対応できたのは確かだが、『バイクに乗った』ように駆け上がっていくSBを追いかけて止めるのは簡単ではない」との見解も示した。
個別評価では、10点満点の採点で及第点の「6」を付与し、「色々と文句を言う者がいても不思議ではないが、彼はボールを要求し続け、関与し続け、運び続け、勝負を仕掛け続けた。『チュリ・ウルディン』のサッカーにおいて、彼は誇張されるほどの主役となっている。久々にラ・リーガでアシストを記録。あとはゴールを決めるだけだった。対峙するアルフォンソ・ペドラサから2枚目のイエローカードを引き出そうとしたが、ファウルすら取ってもらえなかった」と、そのプレーを振り返っている。
最後にサッカー専門サイト『El Desmarque』は、「この日本人は、チームで最もアクティブな選手のひとりであり、チャンスを生み出し、サイドから絶えず相手の守備を崩そうと試みた。彼の動きとドリブルは、相手守備陣を苦しめた」と賛辞を贈り、採点はスタメンでは単独最高の「7」とした(チーム最高は交代出場のバレネチェアで「9」)。
構成●THE DIGEST編集部
【動画】ビジャレアル戦のハイライト、久保のアシストは3:45あたりから
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