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海外サッカー

「全く不要な敗戦」 オランダ代表、逸機連発でのテストマッチ敗戦に母国メディアからは酷評! 一方で新戦力、守備力にはポジティブな見方も

THE DIGEST編集部

2026.06.05

大会前最後のテストマッチで敗戦を喫したオランダ代表。(C)Getty Images

大会前最後のテストマッチで敗戦を喫したオランダ代表。(C)Getty Images

 北中米ワールドカップ開幕を目前に控えたオランダ代表が、不安を残す形で最後の国内テストマッチを終えた。ロナルド・クーマン監督率いる「オランイェ」は現地時間6月3日、ロッテルダムのデ・カイプで行なわれたアルジェリア代表との国際親善試合に0-1で敗戦。日本代表とグループリーグ初戦で対戦する優勝候補の一角は、苦い後味を残したままアメリカへ向かった。

 立ち上がりからホームチームは幾度も決定機を創出。ドニエル・マレンがポストを叩き、コディ・ガクポやティジャニ・ラインデルスも好機を迎えたが、アルジェリアGKルカ・ジダン(ジネディーヌ・ジダン氏の息子)の好守もあって得点を奪えない。前半だけで大量リードを奪ってもおかしくなかったが、後半は大量交代によって流れを失うと、86分にフェイエノールト所属のアニス・ハジ・ムサに鮮烈な決勝弾を許した。

 母国の日刊紙『De Telegraaf』は、「オランダは頬を赤らめながら、米国行きの飛行機に乗り込むことになった」と表現し、この敗戦を「恥ずべき結果」と批判。また、「試合はスコア以上に複雑な内容だった」と伝え、「出場停止のために欠場したデンゼル・ドゥムフリースの存在感が改めて浮き彫りになった」「決定力不足が最後まで響いた」と指摘している。

 試合後、クーマン監督は「これはかなりの警鐘(ウェイクアップコール)だ」と率直に認め、「良い部分もあったが、試合が進むにつれて雑になった。前半の20分間で試合を決められなかったことで、自分たち自身と戦う状況になった」と分析。「こういう試合は、勝たなければならない。5回も大きなチャンスがあったのなら、何点かは取る責任がある。マレンは普段なら決めている」と語りつつ、それでも「悪い内容だったが、パニックになる必要はない。細部の修正が必要だ」と冷静さも失わなかった。
 
 一方、キャプテンのフィルジル・ファン・ダイクは悔しさを隠さず、「壮行試合でこんな結果は望んでいなかった。前半のチャンスを決めるべきだった。明日は少し不機嫌な気分で飛行機に乗ることになるだろう。ポジティブなのは、多くの選手がプレー時間を得られたことだが、我々は負けるために試合をしているわけではない。もっと良くしなければならない」と危機感を示している。

 公共放送『NOS』は、この一戦が2024年10月のドイツ戦以来の黒星だったことを紹介。デビュー戦となったクリセンシオ・サマービルが右ウイングで存在感を示した点や、復帰したジャスティン・クライファートの好パフォーマンスを前向きな材料として挙げた一方、大量交代後にチーム全体の完成度が低下したことを課題に挙げた。

 また『AD』紙も、「全く不要な敗戦」「オレンジ熱を盛り上げる結果にはならなかった」と酷評しながらも、悲観一色の論調とはならず、攻撃陣のスピード、主力選手のコンディション維持を評価し、「アルジェリア戦の結果は痛いが、W杯本番の可能性を大きく左右するものではない」と指摘している。

 特に同メディアがポジティブな要素として注目したのが、サマービルだ。ウェストハム所属のアタッカーはデビュー戦ながら何度もチャンスを演出し、マレンやラインデルスらの不発によって数字には結びつかなかったものの、前半だけで3アシスト相当のプレーを披露。一方で右SBに入ったマッツ・ヴィーファーに対しては、ボールロストの多さもあり、「ドゥムフリース不在時の代役候補として十分なアピールができなかった」と厳しい評価が下された。
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