1998年夏、中田英寿が加入したことで、日本でも大きな話題を呼んだイタリアのペルージャ。このウンブリア州のプロビンチアクラブで、一時代を築いた“名物オーナー一家”が再び表舞台へ戻ってくることになった。
ペルージャは新たなオーナー体制への移行を進めており、かつてペルージャを所有したルチアーノ・ガウッチ氏の長男アレッサンドロ氏が新たな会長に就任する見通しとなったのだ。イタリアのスポーツ紙『Gazzetta dello Sport』は、この「ガウッチ家復帰」を大きく報じるとともに、数々の伝説を残したガウッチ政権時代を振り返っている。
記事では、アルゼンチン資本による現体制から、「Arena Curi」社を中心とした新オーナーグループへの売却が現地時間8月3日に正式決定する見込みとなっていると綴られた。同社はスタジアム改修事業を目的に設立された企業で、米国系ファンドとの関係も伝えられる。そのサッカー部門を担う形で、アレッサンドロ氏が会長に就任し、クラブ再建プロジェクトを指揮するとされている。
日本のサッカーファンにとって、「ガウッチ」の名は懐かしい響きだろう。当時の会長だった父ルチアーノ氏は、強烈な個性でイタリア・サッカー界でも存在感を示した名物オーナーのひとりであり、しばしば怒りを爆発させ、チームが調子を落とすと選手を自宅に帰らせず、長期におよぶ合宿を強制したというエピソードも持つ。同メディアは、「火山のような、最も情熱的な会長だった」と振り返っている。
彼は1991年、セリエCに低迷していたペルージャを買収すると、クラブをセリエA、さらには欧州の舞台へと押し上げた。監督交代を繰り返しながらも、カルロ・マッツォーネら実績のある名将を招聘したり、セルセ・コズミという若き才能を見出したりしながら、クラブの隆盛期を築き上げた。
そしてその時代には、選手でも数多くのタレントを世へ送り出したことでも知られる。同メディアは、「ジェンナーロ・ガットゥーゾ、マルコ・マテラッツィ、ファビオ・グロッソという2006年W杯の優勝メンバーを輩出した」と紹介している。
さらに日本人にとって最も印象深い存在として中田の名を挙げ、「この日本人MF中田は350万ドル(当時のレートで約4億円)で獲得され、ガウッチ家のアパレルブランド『Galex』のユニホーム販売だけで投資を回収。2000年に約300億リラ(約18億円)でローマへ売却された。まさに、教科書通りのビジネスだった」と、その補強を成功例として高く評価した。
数々の逸話を生み出した末に、財政悪化による経営破綻やそれに伴う裁判など数々の問題を抱えたルチアーノ氏は、カリブ海へ渡り、その後はアルツハイマー病を患って2020年に81歳で亡くなった。同紙は「100の人生を一度に生きたような人物だった」と振り返り、「ガウッチの名を持つ人物がペルージャに戻れば、決して目立たずにはいられないことをアレッサンドロ氏自身も理解している」と綴って、記事を締め括っている。
現在はセリエC(グループB)で再起を目指しているペルージャ。若い頃から父の元で帝王学を学び、中田所属時にはクラブ経営陣の一員となり、またブランド展開などで来日するなど、日本でもよく知られたアレッサンドロ氏が、21年ぶりに返り咲いた会長として、どれほどの手腕を振るうことができるかが興味深い。
ちなみにペルージャが新シーズンを戦うグループには、今夏46歳で現役復帰したロナウジーニョの加入によって世界中の話題をさらっているラヴェンナも所属。思わぬ話題が詰まっているイタリアの3部リーグは、日本のサッカーファンにとっても非常に気になる舞台となりそうだ。
構成●THE DIGEST編集部
【動画】ドンナルンマの挙式と、同僚ハーランドが披露宴で見せた“バイキング・ロー”!
【画像45枚】海外サッカー選手の妻&パートナー大特集! メッシ、C・ロナウド、ケイン、ハーランドら
【画像16枚】女優、モデル、タレントずらり!上田綺世、長友佑都、谷口彰悟…新旧日本代表の愛妻たち
ペルージャは新たなオーナー体制への移行を進めており、かつてペルージャを所有したルチアーノ・ガウッチ氏の長男アレッサンドロ氏が新たな会長に就任する見通しとなったのだ。イタリアのスポーツ紙『Gazzetta dello Sport』は、この「ガウッチ家復帰」を大きく報じるとともに、数々の伝説を残したガウッチ政権時代を振り返っている。
記事では、アルゼンチン資本による現体制から、「Arena Curi」社を中心とした新オーナーグループへの売却が現地時間8月3日に正式決定する見込みとなっていると綴られた。同社はスタジアム改修事業を目的に設立された企業で、米国系ファンドとの関係も伝えられる。そのサッカー部門を担う形で、アレッサンドロ氏が会長に就任し、クラブ再建プロジェクトを指揮するとされている。
日本のサッカーファンにとって、「ガウッチ」の名は懐かしい響きだろう。当時の会長だった父ルチアーノ氏は、強烈な個性でイタリア・サッカー界でも存在感を示した名物オーナーのひとりであり、しばしば怒りを爆発させ、チームが調子を落とすと選手を自宅に帰らせず、長期におよぶ合宿を強制したというエピソードも持つ。同メディアは、「火山のような、最も情熱的な会長だった」と振り返っている。
彼は1991年、セリエCに低迷していたペルージャを買収すると、クラブをセリエA、さらには欧州の舞台へと押し上げた。監督交代を繰り返しながらも、カルロ・マッツォーネら実績のある名将を招聘したり、セルセ・コズミという若き才能を見出したりしながら、クラブの隆盛期を築き上げた。
そしてその時代には、選手でも数多くのタレントを世へ送り出したことでも知られる。同メディアは、「ジェンナーロ・ガットゥーゾ、マルコ・マテラッツィ、ファビオ・グロッソという2006年W杯の優勝メンバーを輩出した」と紹介している。
さらに日本人にとって最も印象深い存在として中田の名を挙げ、「この日本人MF中田は350万ドル(当時のレートで約4億円)で獲得され、ガウッチ家のアパレルブランド『Galex』のユニホーム販売だけで投資を回収。2000年に約300億リラ(約18億円)でローマへ売却された。まさに、教科書通りのビジネスだった」と、その補強を成功例として高く評価した。
数々の逸話を生み出した末に、財政悪化による経営破綻やそれに伴う裁判など数々の問題を抱えたルチアーノ氏は、カリブ海へ渡り、その後はアルツハイマー病を患って2020年に81歳で亡くなった。同紙は「100の人生を一度に生きたような人物だった」と振り返り、「ガウッチの名を持つ人物がペルージャに戻れば、決して目立たずにはいられないことをアレッサンドロ氏自身も理解している」と綴って、記事を締め括っている。
現在はセリエC(グループB)で再起を目指しているペルージャ。若い頃から父の元で帝王学を学び、中田所属時にはクラブ経営陣の一員となり、またブランド展開などで来日するなど、日本でもよく知られたアレッサンドロ氏が、21年ぶりに返り咲いた会長として、どれほどの手腕を振るうことができるかが興味深い。
ちなみにペルージャが新シーズンを戦うグループには、今夏46歳で現役復帰したロナウジーニョの加入によって世界中の話題をさらっているラヴェンナも所属。思わぬ話題が詰まっているイタリアの3部リーグは、日本のサッカーファンにとっても非常に気になる舞台となりそうだ。
構成●THE DIGEST編集部
【動画】ドンナルンマの挙式と、同僚ハーランドが披露宴で見せた“バイキング・ロー”!
【画像45枚】海外サッカー選手の妻&パートナー大特集! メッシ、C・ロナウド、ケイン、ハーランドら
【画像16枚】女優、モデル、タレントずらり!上田綺世、長友佑都、谷口彰悟…新旧日本代表の愛妻たち




