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海外サッカー

【夏の移籍を超先取り展望】アーセナルは新戦力P・マリが期待を裏切ればCB補強待ったなし

ワールドサッカーダイジェスト編集部

2020.04.09

アーセナルの基本フォーメーション。(C)Getty Images

アーセナルの基本フォーメーション。(C)Getty Images

■新戦力P・マリが期待を裏切ればCBは待ったなし

 昨年12月の指揮官交代を機にチーム状態は上向きだ。引き分けが続いていたプレミアでも26節ニューカッスル戦から3連勝を飾っている。アルテタ監督の下で健全な競争原理が持ち込まれ、夏の退団が既定路線だった一部の選手の立ち位置も変化した。チャンスを活かして出番を増やしたのがエジル、ムスタフィ、ダニ・セバジョスで、不適切な振る舞いでファンから非難を浴び、移籍を決意したと言われていたジャカも、指揮官の説得によってモチベーションと忠誠心を取り戻している。 

 去就が不透明なのは、引き抜きの話が絶えないオーバメヤン。21年6月までの契約を踏まえればクラブが売却を選択しても不思議はない。ラカゼットにも退団説が浮上する前線は、マルチネッリやヌケティアの台頭があるとはいえ、代役確保に向けた動きを進めているはずだ。ただ、強化の優先順位が最も高いのは、世代交代のタイミングを迎えているCB。冬に獲得したP・マリが期待を裏切れば、待ったなしだ。
 
◆最重要強化ポイント:パスが出せて安定感もあるCBのレギュラークラス

 最終ラインからのビルドアップを重視するアルテタが求めるのは、守備の安定感に加えて足下のスキルとパスセンスを備えた人材だ。政権交代以前から獲得リストの上位に名前があるウパメカノは、指揮官の要求を満たすキャラクターの持ち主。引き続きターゲットの本命だ。急浮上しているのがマンCで序列を下げたストーンズで、その他にも4000万ユーロの契約解除金が設定されている万能型のター、降格圏に沈むノーリッジで奮闘する成長株のゴッドフリーへのオファーを検討しているという。

◆強化ポイント2:オーバメヤンとラカゼットに代わるアタッカーのレギュラークラス

 左ウイングを主戦場にしながらすでに17ゴールを記録しているオーバメヤンの代役確保は、難易度の高いミッションだ。ラカゼットの退団も見据えた場合、両方のポジションで高いプレゼンスを発揮できるうえ、移籍金ゼロで迎えられるメルテンスを口説き落とせれば理想。ウイングは人気銘柄のジョッタも有力な新戦力候補で、リバプールとの契約が6月で満了するララーナにも関心を寄せる。

◆強化ポイント3:ダニ・セバジョスの退団に備えたセントラルMFの即戦力

 買い取りオプションが付帯しない1年レンタルのダニ・セバジョスは、夏に返却を余儀なくされる可能性があり、その場合は代役確保に動かざるをえない。有力な候補に挙がるマテュイディは32歳という年齢がネックながら間違いなく即戦力。将来性を優先するなら、レッドブル・ザルツブルクの新鋭ショボスライが浮上する。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

※『ワールドサッカーダイジェスト』2020年3月19日号より転載
 
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