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Jリーグ・国内

川崎入り内定の“大島僚太2世”!橘田健人が挑む大学サッカー頂点への道

小室功

2020.07.18

桐蔭横浜大の橘田は、卒業後に川崎に進むことが決まっている。写真:小室功

桐蔭横浜大の橘田は、卒業後に川崎に進むことが決まっている。写真:小室功

 まるで“大島僚太2世”だ。

 ボールの置きどころや操り方、パス出しのタイミング。川崎フロンターレの技巧派ボランチである大島のプレーにだぶってみえた。

 そして何よりシンプルに味方にボールを預けながら、いつの間にかゴール前に進入していく姿に「いやぁ、瓜二つだな」と、ひとりごちしてしまった。

 第94回関東大学サッカーリーグ1部を戦う桐蔭横浜大の4年生、橘田健人のことである。身長は167センチ、体重63キロ。大島のそれが168センチ、64キロなので(ともに公表にされたデータに基づく)、ほぼ同じような体型だ。

 橘田は大学卒業後、その大島が在籍する川崎に進む。両者の年齢差は5歳。チームの屋台骨を支える大島の後継者として、小気味いい橘田のプレースタイルがスカウト担当の目に止まったであろうことは想像に難くない。

 これまでに何度か練習参加し、川崎に漂うピリッとした空気感はわかっている。ベテランの中村憲剛や家長昭博、もちろん大島らと一緒に汗を流し、「すごく刺激される」と目を輝かせた。
 
「憲剛さんから“ボールを受けるとき、もっと前を向けよ。向けるだろう”とか、いろいろ声をかけてもらってうれしかったです。(同じポジションの)憲剛さんや大島さんのレベルにはまだまだ遠くおよばないけれど、少しでも近づけるように日々、頑張っていきたいです」

 プロ入り後の、さらなる成長を誓うが、当面の目標は大学のラストシーズンを最高の形で締めくくることだ。ひとつでも多くのタイトルを獲る。チームみんなの思いがこの一点に集約されている。

 2013年に関東大学リーグ1部に昇格して以降、一度も2部に戻ることなく、切磋琢磨してきた桐蔭横浜大は昨年、1部で2位になり、インカレでは準優勝と、過去最高の実績を残した。彼らの前に立ちはだかったのが、ともに王者・明治大だった。

 チームの指揮を執る安武亨監督は、こう決意を新たにしている。

「(昨年の成績を踏まえ)周りの方々から“よく頑張ったね”とか、“よかったね”とたたえていただいたのですが、タイトルを獲らないと、正直、悔しさしか残りません。それを改めて感じました。これまでは遠慮して(苦笑)、あまり口には出しませんでしたけど、今年こそは日本一になる。そこを強く意識しながら戦っていこうと思います」
 

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