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海外サッカー

“ノルウェーの神童”にアトレティコの左SB――現地記者が選んだラ・リーガの「ブレイク候補」10人を一挙紹介!

ワールドサッカーダイジェスト編集部

2019.09.19

ブレイクが期待されるロディ(左上)、メリーノ(右上)、ウーデゴー(左下)、ディオプ(右下)。いずれも将来楽しみなタレントだ。(C) Getty Images

ブレイクが期待されるロディ(左上)、メリーノ(右上)、ウーデゴー(左下)、ディオプ(右下)。いずれも将来楽しみなタレントだ。(C) Getty Images

 開幕直後のこの時期、主力の活躍とともにクラブ首脳やファンがもっとも期待を寄せるのが、若手選手たちの成長だ。2019-2020シーズンのラ・リーガで本格ブレイクを果たすのはだれか。スペイン全国紙『AS』のセルヒオ・サントス記者が厳選した、未来のスター候補10人を紹介する。

   ◆   ◆   ◆

 イチ押しは、ミケル・メリーノ(レアル・ソシエダ)とパペ・シェイク・ディオプ(セルタ)。いずれも年代別スペイン代表の常連で、今シーズン中の本格ブレイクが期待されるMFの有望株だ。

 彼らに共通するのは、柔らかいボールタッチと広範囲のゲームビジョン。さらにメリーノはドルトムントとニューカッスル、ディオプはリヨンと、ともに国外でプレーした経験を持っている。メリーノを1位にしたのは、ディオプよりひと足早く、昨夏にラ・リーガ復帰を果たしたからで、ふたりの力量に大差はない。

 プレースタイルに目を向けると、ゴール前に飛び出すセンスに優れ、得意の左足でも頭でも得点を奪えるメリーノは、CBをこなせるほどの守備力も備えている。その万能ぶりは、アトレティコ・マドリーのサウール・ニゲスを彷彿とさせる。

 一方、リヨンでチャンピオンズ・リーグ出場を経験し、2年ぶりに古巣復帰を果たしたディオプの魅力は、セネガルをルーツに持つアフリカンらしい強靭なフィジカルと、スペインで育まれた卓越したテクニックを高いレベルで兼備している点。リヨンでの2年間の武者修行を経て、その成長ぶりに注目が集まっている。
 3位と4位にはSBのヤングスターを挙げた。アトレティコでフィリペ・ルイスの後釜という難役に挑むレナン・ロディは、チーム唯一の純粋な左SB。新加入ながらも出場機会は継続して得られるはずだ。エスパニョールのカンテラーノで有力なレギュラー候補であるアドリア・ペドロサとの共通点は、非常に攻撃的であること。いずれも、単独での突破に加え、周囲と連携しながら攻め上がるテクニックと判断力も持ち合わせている。

 5位と8位に選んだマドリーからのレンタル組、オスカル・ロドリゲスとマルティン・ウーデゴーにも注目だ。レガネスで2年目を迎える前者は、昨シーズンもレギュラーとしてチームの1部残留に貢献。最大の魅力はその強烈かつ正確なキックにあり、プレースキッカーとしても、ラ・リーガでトップクラスの実力を誇る。

 一方、2015年1月に鳴り物入りでマドリーに入団したウーデゴーにとっては、過去2年半のオランダ修行の成果を披露する格好の舞台となる。左利きのテクニシャンで、ボールに触れてこそ持ち味を発揮するウーデゴーにとって、現在のソシエダは最適のチーム。多くの若手が躍動している点もプラスに作用するはずで、ブレイクに向けて条件は整ったと言えるかもしれない。
 

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