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香川真司がボタフォゴ入り?現地メディアは否定も、スペインでは「未来はブラジルにあるかも」との報道

THE DIGEST編集部

2020.10.20

スペインでのプレーを希望していると言われる香川に新たな移籍先候補が浮上した。(C)Getty Images

 サラゴサとの契約を解除し、フリーランスとして新たな所属クラブを探している香川真司に、南米行きの可能性が浮上したと各国のメディアが伝えた。

 新天地候補として紹介されたのは、ブラジルのボタフォゴ。リオデジャネイロの古豪であり、何よりも本田圭佑がプレーすることでお馴染みのクラブだ。

 スペインでのプレーにこだわり、欧州各国のクラブからのオファーさえ断っているといわれている香川が、大西洋を渡り、サッカー王国で"日本人コンビ"を結成することなどあるのかという疑問が湧くところだが、ボタフォゴ・ファンはこれに熱狂しているという。

 地元紙『LANCE!』によれば、「彼らは新たな買い物(選手獲得)の夢を抱いている。成功した本田に続いて、フリーランスとして移籍市場に出されている香川が、ネットワーク上でターゲットになっている。週末には、ハッシュタグ『#KagawaNoFogão』がツイッターのトレンドにもなった」と報じている。
 
 このファンの動きを過熱化させたのは、本田やサロモン・カルーの獲得に貢献したマルコス・レイチ代理人が、SNSで意味深な投稿(見開いた目の絵文字)をしたためだというが、同メディアは「ジャーナリストのファビアーノ・バンデイラによると、レイチ代理人もボタフォゴも、香川サイドとの交渉を否定した」と伝えている。

 一方、スペインのメディア『el desmarque』は「香川の未来はブラジルにあるかもしれない」と題した記事で、「ボタフォゴのオファーは、香川の考えを変え、クラレンス・セードルフの足跡を辿らせることになるかもしれない」と、こちらは実現の可能性がゼロではないと見ているようだ。

 さて、突然このような動きが起こったのは、ブラジル・サッカー連盟が全国選手権(セリエA)の1チームの登録人数を40人から50人に増やしたためだと、同国のメディア『UOL』が説明している。これにより、ボタフォゴは新たに選手を1人加えることが可能になったのだ。

 ただ同メディアによると、ボタフォゴが獲得に動いたのは香川ではなく、J2リーグのV・ファーレン長崎に所属するMFルアンだったという。30歳の背番号10はブラジルに戻ることを拒否しなかったようだが、クラブに彼を手放す気はなかったと報じている。

 香川については、スペイン2部のサバデル、テネリフェといったクラブが関心を持ち続けているとされながらも、進展は見られない。スペインか、欧州の別の国か、あるいは本当に南米に行くのか? ひとりトレーニングを続けている31歳のへの注目は確実に増している。

構成●THE DIGEST編集部