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ライバル2人の活躍で序列低下が懸念される南野拓実…「プレミアで点が取れないFW」の汚名も

THE DIGEST編集部

2020.11.01

南野はウェストハム戦で出場機会を得られなかった。(C)Getty Images

 リバプールは10月31日(現地時間)、プレミアリーグ第7節でウェストハムと対戦し、2-1の勝利を収めて、暫定ながら首位に浮上した。

 南野拓実がベンチで90分間を過ごすことになったアンフィールドでの一戦、終了5分前に決勝ゴールをホームチームにもたらしたのは、70分にロベルト・フィルミーノに代わって出場したディオゴ・ジョッタ。そしてこれを見事なスルーパスでお膳立てしたのが、同じく70分にカーティス・ジョーンズに代わったジェルダン・シャキリだった。

 南野とともに、モハメド・サラー、サディオ・マネ、フィルミーノの「フロントスリー」のバックアップを務めながら、同時にレギュラーポジションを狙っている2選手に、現地メディアは高い評価を与えている。
 
 英国公共放送『BBC』はMVPにジョッタを挙げ、採点でも彼とシャキリがトップに並んでいる。地元紙『Liverpool Echo』も採点では2人に最高の「8」(10点満点中)を与え、寸評では「ジョッタ/決勝点の前にゴールを取り消されたが、すぐにもう一度インパクトを与えた」、「シャキリ/中盤に鋭さをもたらし、最高のパスでジョッタの2度目のゴールを演出した」と称賛した。

 ジョッタの母国であるポルトガルのメディアも、この23歳のアタッカーには大いに注目しており、リスボンのスポーツ紙『Record』は、リバプールのレジェンド、グレアム・スーネスのコメントを引用し、「ジョッタはすぐに、レギュラーの座を懸けてフィルミーノに挑戦するだろう」と報じている。

 ユルゲン・クロップ監督は「ジョッタ、シャキリを起用することに何も難しさはなかった」と2人への信頼を強調し、そのゴールについては「好きな形のゴール」と絶賛。そして改めて、ジョッタについては「私が思っていた以上に優れている」と褒めちぎった。

 フィルジル・ファン・ダイクに続いてファビーニョも負傷と、守備が手薄になる一方で、前線で使える駒が増えたのはリバプールにとって嬉しいことだが、一歩先んじられた南野にとっては、厳しい状況になったと言わざるを得ない。