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香川真司、現地メディアからバルサの「獲得候補」に挙げられるも現実味は…古巣には恩師復帰の噂

THE DIGEST編集部

2020.11.11

香川はスペインに留まり、オファーを待っているところだ。(C)Getty Images

 サラゴサと契約を解除してフリーランスとなって以降、スペイン、ドイツ、イタリア、ギリシャ、トルコ、ブラジルなどのクラブが新天地候補として噂されるも、いずれも立ち消えとなっていた香川真司だが、その名前があのバルセロナの「獲得候補選手」として挙がった。

 これは、スペイン・バルセロナのスポーツ紙『SPORT』がツイッターに投稿したもので、財政難に喘いでいるバルサが左膝に全治4か月の重傷を負ったアンス・ファティの穴を埋めるための手段として、移籍金の発生しないフリーランスの選手の獲得を訴え、現在、どのクラブにも所属していないメジャー選手を5人記載したのである。

 そこで、マリオ・マンジュキッチ(元クロアチア代表FW)、アレシャンドレ・パット(元ブラジル代表FW)、ジャック・ウィルシャー(元イングランド代表FW)、ダニエル・スターリッジ(元イングランド代表FW)とともに名前が挙げられたのが、香川だった。

 いずれも実績は十分で、同メディアは「バルサを強くできるかもしれない」と記載。世界のメディアもこれを取り上げたが、アメリカのテレビ局『TELEMUNDO DEPORTES』は「30歳未満はウィルシャーのみで、選手としての残りの寿命も短く、最高のチームには適合しない」と否定的である。
 
 また同メディアは、このカタルーニャの新聞の提言に寄せられた、SNS上のユーモラスな書き込みを紹介している。「それなら、(サミュエル・)エトーに復帰してもらえるはず」「英国にブレイクしそうな若者がいる。ガリー・リネカーさ」「バルサは、(ディエゴ・)マラドーナと契約できるのを待っている」……その他諸々。

 自身がスペインでのプレーを望んでいる香川については、「ロナルド・クーマン監督にとって魅力的な選択肢」と肯定的なメディア(『bola.net』など)もあり、実現すれば最高なのだが、やはり現実味は薄いだろう。

 実際の噂では、マンジュキッチにはスペインのセルタが獲得を画策しているといわれており、A・パトにはイングランド・チャンピオンシップのバーミンガムやイタリア・セリエBのモンツァといったクラブがアプローチをかけているという情報が伝わっている。

 香川は現在、サラゴサに留まり、トレーニングを続けている。不本意な別れとなった古巣クラブでは、ルベン・バラハが成績不振で解任され、香川を獲得したビクトル・フェルナンデスの再任が噂されたが(地元紙『El Periodico de Aragon』より)、これが31歳の日本人の去就に影響を与える可能性はあるのだろうか。

構成●THE DIGEST編集部