オーストリアに遠征中の日本代表は、1-0の勝利を飾った11月13日(現地時間)のパナマに続き、17日にはメキシコ代表と国際親善試合を行なう。
FIFAランキング11位の強豪は、日本(27位)戦に先立って14日、韓国代表と対戦。韓国の4選手が新型コロナウイルスの検査で陽性を示したことにより、中止の可能性もあった一戦は、メキシコが3-2で逆転勝利を飾った。
序盤から幾度も決定機を迎えながら、逆に20分に先制を許したメキシコ。その後もチャンスを活かせずにいたが、67分に敵陣でのパスカットからラウール・ヒメネスが同点にすると、2分後にスルーパスに反応したウリエル・アントゥーナが逆転弾、さらに1分後、カルロス・サルセードのボレーでリードを広げ、韓国の反撃を終了間際の1点に抑えた。
6割近いポゼッションと韓国の3倍以上となる23本のシュートを放つなど、攻勢に立ち続けた試合について、アルゼンチン人監督のヘラルド・マルティノは「前半だけで7つの得点機があった。それは、ヘスス・コロナ、ヒメネス、イルビング・ロサーノによるものであり、彼らは良い動きを見せた」と、前線の働きを称賛している。
この欧州でプレーする3選手による「トリデンテ」の結成は、昨年9月のアルゼンチン戦以来のことで、この時は0-4で大敗を喫した。しかし今回、スピードとテクニック、突破力で韓国を再三苦しめたことにマルティノ監督は満足し、「一緒にプレーしたのは、まだ2試合。続けていくことで、より破壊力を増すだろう」と期待を込める。
また、逸機が繰り返される中で、クロスとスルーパスで2点をアシストしたオルべリン・ピネーダ、逆転ゴールを挙げたアントゥナら、途中交代の選手が結果を残したことについても、「サブの力も必要だ。主力に依存してはいけない。3トップの力だけでは勝てない」と指揮官は満足感を示した。
しかし、メキシコの日刊紙『EL HERALDO』は、自国代表チームのこのところの決定力不足を深刻な問題と捉えており、韓国戦ではトリデンテの力で相手を圧倒しながらも先制されたことについて、「重要な試合でこのようなことが起きた場合、それが致命傷になりかねない」と批判的だ。
トリデンテ以外のチームの武器があまり機能していなかったことも指摘し、主導権を握れたことについては、韓国が積極的にボール前に運ぼうとしたことで、ボールロストが多かったことに救われた面もあると綴っている。
また、マルティノ監督に対しては「ポゼッションの多さと多くのチャンスの創出によって、穏やかな気持ちでいる」と、危機感の欠如に対して警告を与えた。
そんな同メディアは、次の対戦相手である日本について「メキシコのライバルであるパナマを辛うじて下した相手であり、両者の力の差はわずかなものだった」と分析している。
日本戦の布陣は、前線に韓国戦同様のトリデンテを置く以外に、アントゥナ、ヘンリー・マーティン、ディエゴ・ライネス、ロドルフォ・ピサーロを起用するというオプションがあること、また韓国戦で結果を出したピネーダがキーマンとして先発出場する可能性もあるとのことだ。
なお、エクトル・エレーラ、ホナタン・ドス・サントスの2人については、怪我のために日本戦には出場しないことが発表されている。
構成●THE DIGEST編集部
FIFAランキング11位の強豪は、日本(27位)戦に先立って14日、韓国代表と対戦。韓国の4選手が新型コロナウイルスの検査で陽性を示したことにより、中止の可能性もあった一戦は、メキシコが3-2で逆転勝利を飾った。
序盤から幾度も決定機を迎えながら、逆に20分に先制を許したメキシコ。その後もチャンスを活かせずにいたが、67分に敵陣でのパスカットからラウール・ヒメネスが同点にすると、2分後にスルーパスに反応したウリエル・アントゥーナが逆転弾、さらに1分後、カルロス・サルセードのボレーでリードを広げ、韓国の反撃を終了間際の1点に抑えた。
6割近いポゼッションと韓国の3倍以上となる23本のシュートを放つなど、攻勢に立ち続けた試合について、アルゼンチン人監督のヘラルド・マルティノは「前半だけで7つの得点機があった。それは、ヘスス・コロナ、ヒメネス、イルビング・ロサーノによるものであり、彼らは良い動きを見せた」と、前線の働きを称賛している。
この欧州でプレーする3選手による「トリデンテ」の結成は、昨年9月のアルゼンチン戦以来のことで、この時は0-4で大敗を喫した。しかし今回、スピードとテクニック、突破力で韓国を再三苦しめたことにマルティノ監督は満足し、「一緒にプレーしたのは、まだ2試合。続けていくことで、より破壊力を増すだろう」と期待を込める。
また、逸機が繰り返される中で、クロスとスルーパスで2点をアシストしたオルべリン・ピネーダ、逆転ゴールを挙げたアントゥナら、途中交代の選手が結果を残したことについても、「サブの力も必要だ。主力に依存してはいけない。3トップの力だけでは勝てない」と指揮官は満足感を示した。
しかし、メキシコの日刊紙『EL HERALDO』は、自国代表チームのこのところの決定力不足を深刻な問題と捉えており、韓国戦ではトリデンテの力で相手を圧倒しながらも先制されたことについて、「重要な試合でこのようなことが起きた場合、それが致命傷になりかねない」と批判的だ。
トリデンテ以外のチームの武器があまり機能していなかったことも指摘し、主導権を握れたことについては、韓国が積極的にボール前に運ぼうとしたことで、ボールロストが多かったことに救われた面もあると綴っている。
また、マルティノ監督に対しては「ポゼッションの多さと多くのチャンスの創出によって、穏やかな気持ちでいる」と、危機感の欠如に対して警告を与えた。
そんな同メディアは、次の対戦相手である日本について「メキシコのライバルであるパナマを辛うじて下した相手であり、両者の力の差はわずかなものだった」と分析している。
日本戦の布陣は、前線に韓国戦同様のトリデンテを置く以外に、アントゥナ、ヘンリー・マーティン、ディエゴ・ライネス、ロドルフォ・ピサーロを起用するというオプションがあること、また韓国戦で結果を出したピネーダがキーマンとして先発出場する可能性もあるとのことだ。
なお、エクトル・エレーラ、ホナタン・ドス・サントスの2人については、怪我のために日本戦には出場しないことが発表されている。
構成●THE DIGEST編集部