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海外サッカー

エルチェ戦の久保建英をスペイン大手メディアが称賛!一方で逸機には「“毒”が不足していた」の声も

THE DIGEST編集部

2020.12.08

昇格組を相手に好プレーを披露した久保。ここから巻き返したい。(C)Getty Images

昇格組を相手に好プレーを披露した久保。ここから巻き返したい。(C)Getty Images

 12月6日(現地時間)、ラ・リーガ第12節が行なわれ、ビジャレアルはエルチェと0-0で引き分けた。

 今季公式戦での連続無敗を14試合に伸ばしている「イエローサブマリン」が、昇格組のエルチェをホーム「ラ・セラミカ」に迎えた一戦、前半はアウェーチームの堅守によって試合は膠着し、互いにチャンスを作れないまま45分を終えた。

 後半、アレックス・バエナに代わって登場したのが、ラ・リーガでは5試合連続のベンチスタートとなった久保建英。2列目右サイドに入った19歳は、過去数試合の精彩を欠いた姿が嘘のように、積極的かつ効果的なプレーで攻撃を活性化。エリア内であわやPKかという場面を作り、73分には複数のDFに寄せられながらも素早くゴール右隅に惜しいシュートも放った。

 チームに勝点3をもたらすことはできなかったものの、9割を超えるパス成功率やデュエルでの勝率8割など、データ上でもプレーの良さが証明された久保には、スペインを代表するスポーツ紙『AS』『MARCA』ともに高評価で、チームでは最高の評価(3点満点中の2点)を与え、前者は「1000回転で試合に加わり、チームに酸素を与えた」という表現で称賛している。
 
 ウナイ・エメリ監督は、久保を投入した後にチームが良くなったことを強調。そして、「彼はプロセスの途中にいる。我々の試合を見ている人は、このチームへの適応の軌道というものがあることを理解しているだろう。彼には非常に満足している」とポジティブなコメントを残した。

 しかし一方で指揮官は、ホームで初めて無失点に終わった今回の一戦については不満を示し、「フィニッシュの部分には少しフラストレーションが溜まった」と語っている。前述の73分のシュートを相手GKの好守に阻まれた久保は、エメリ監督の求める「得点を生み出す動き」という課題のクリア一歩手前まで迫ったのだが……。

 これについて、地元紙『El Periodico Mediterraneo』は「久保は明確なチャンスを迎えたが、彼のシュートはGKエドガー・バディアを驚かせるには“毒”が不足していた」と評し、この試合を報じたフランスのスポーツ紙『L’EQUIPE』は「久保はエルチェに対して無力のままだった」と綴った。

 久々に躍動感溢れるプレーを披露したことは、再び浮上を果たすためのきっかけとなるだろうか。そして今度は、しばらく遠ざかっている目に見える結果、すなわち勝利に繋がるゴールやアシストを期待したいところだ。

構成●THE DIGEST編集部
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