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久保建英は「ビジャレアルでのプレーを終えた」と現地メディア。新天地候補にはマジョルカも!?

THE DIGEST編集部

2020.12.24

久保の次なるレンタル先としては、レアル・ソシエダ、ヘタフェなどの名前が挙がっている。(C)Getty Images

 直近のラ・リーガ2試合でベンチ入りしながらも、出番なしに終わったビジャレアルの久保建英。これが、以前から噂されていた「1月退団説」に拍車をかけるものとなっている。

 今季、レアル・マドリーからのレンタルで「イエローサブマリン」の一員となって以降、ウナイ・エメリ監督による久保の起用法をめぐってはしばしば論争が巻き起こり、そのたびに契約がシーズン途中で強制解除されるという噂が生じるも、それ以上の動きが見られることはなかった。

 しかし、MFビセンテ・イボーラの長期離脱に端を発し、EU圏外枠をめぐる問題で、久保に放出の可能性が生じてくると、そこから3部リーグのレイオア相手のコパ・デル・レイ1回戦で後半途中出場を果たして以降、彼がピッチに立つことはなくなった。
 
 マドリードのスポーツ紙『MARCA』は、この19歳の日本人選手について「エスタディオ・デ・ラ・セラミカ(本拠地)でのプレーは終わったようだ」と報じている。

「久保はエメリ監督の支持を失った。ジェレミ・ピノ、フェル・ニーニョ、アレックス・バエナら生え抜き選手らの台頭で、状況はさらに悪いものとなった」と綴る同メディアは、最初はマドリー側だけが満足していなかったのが、この数週間でビジャレアル側も「返却」に合意していると伝えた。

 ここまで公式戦で約700分間プレーした久保のパフォーマンスのクオリティーは「やや標準を下回っている」と厳しく評価する同メディア。若手選手への機会の提供について質問を受けたエメリ監督が、「誰にでもチャンスはある」としながらも、「好パフォーマンスを見せられない選手に10試合も連続でプレーさせるために、我々はここにいるわけではない」と語ったことも紹介している。

 若い久保を借り受けるのに250万ユーロ(約3億1000万円)を費やしたことは、「今季の戦力補強が"わずか"1億1700万ユーロ(約144億円)のビジャレアルにとって大きな努力」であり、これは他のリーガのクラブにとっても厳しいものであるとして、久保がレンタルバックされた場合、新天地探しに苦労する可能性も示唆している。