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海外サッカー

久保建英に“新天地候補”ヘタフェの首脳陣が言及!会長は「彼は来たがっている」、監督は「まだビジャレアルの選手」

THE DIGEST編集部

2020.12.30

3戦連続で試合終了の笛をベンチで聞いた久保の移籍は、既定路線と言えるかもしれない。(C)Getty Images

3戦連続で試合終了の笛をベンチで聞いた久保の移籍は、既定路線と言えるかもしれない。(C)Getty Images

 12月29日(現地時間)、ビジャレアルはラ・リーガ第16節でセビージャに0-2で敗れ、19試合まで伸ばしていた公式戦連続無敗はストップした。

 序盤にPKを与えて失点を喫し、ボールポゼッションでは相手を上回るも決定機創出には至らず、53分に追加点を奪われて万事休す。ウナイ・エメリ監督は、かつてヨーロッパリーグ3連覇を成し遂げた思い出の古巣相手に、選手交代などで抵抗を試みたものの、勝点に手は届かなかった。

 そしてバスク出身の智将は、この試合でも久保建英にゴーサインを出すことはなく、19歳の日本人は3戦連続で、試合終了の笛をベンチで聞くことになった。

 1月にビジャレアルを退団して別のクラブへレンタル移籍すると噂され、その去就が注目されている久保。その噂のそもそもの原因はエメリ監督の起用法にあっただけに、3戦出番なしで年内最終戦を終えたことは、多くの人々にとって“決定打”と捉えられていることだろう。
 
 マドリードのラジオ局『Cadena SER』は、ここ数試合で結果を残せておらず、チームに変化が必要な状況にもかかわらず、エメリ監督が久保を起用しなかったことについて、「エメリにとって、久保の代わりは幾らでもいる」として、新天地の有力候補とされるヘタフェへの“脱出”を「全ての者(ヘタフェ、久保、レアル・マドリー、ビジャレアル)にとっても最良の解決策」と主張する。

 久保を現状の不安定なチーム状況から脱却させ得る貴重な存在と見ているヘタフェやホセ・ボルダラス監督の下でプレーすることで、久保自身も現在の不遇の状況から抜け出させると、同局は改めて訴えた。

 同じラジオ局の『ONDA CERO』は、ヘタフェのアンヘル・トーレス・サンチェス会長がインタビューの中で「久保はヘタフェに来たがっている」と語ったことを報じている。ただ、続けてバルセロナのカルレス・アレニャもターゲットに入っていること、そしてこの2人についても「固執するつもりはない」という会長のコメントも紹介した。

 一方、アトレティコ戦(30日)の前日会見では、ボルダラス監督が「久保との契約は可能か?」と質問を受け、「彼はまだ、ビジャレアルの選手だ。私は自分のチームに集中している」と言及を避けている(マドリードのスポーツ紙『AS』より)

 間もなく再開する移籍市場で、久保をめぐってどのような動きが展開されるのか。目が離せない。

構成●THE DIGEST編集部

【動画】久保建英が先発したベティス戦のハイライト。「純粋なファンタジー」と評された足裏でのテクニカルなパスも
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