海外サッカー

UAE行きが有力視される中島翔哉の現状は!?試合後練習の欠席について「理由の説明が難しい」と現地紙

THE DIGEST編集部

2021.01.05

出場機会を失っている中島には、UAEのアル・ナスル、アル・アインが関心を示しているという。(C)Getty Images

 昨季、カタールのアル・ドゥハイルからポルトガルの強豪ポルトに3500万ユーロ(約43億円)の移籍金で加入した中島翔哉だが、今冬で再び中東に戻ることになると見られている。

 ポルトでは、守備をめぐってセルジオ・コンセイソン監督の逆鱗に触れてメンバーから外されたり、世界がコロナ禍に見舞われると、家族の事情でチームから長期離脱して退団が噂されたりするなど、ネガティブな事象が続いてきた。

 昨夏にチームに再合流して国内リーグ、チャンピオンズ・リーグでピッチに立ち、リーガNOS第5節のジウ・ヴィセンテ戦では決勝アシストの活躍でリーガ認定のベストイレブンにも選出されるなど、復活の兆しを見せたものの、すぐに出場機会は減少、そして現在では、ベンチ入りすることすらなくなった。

 その後の彼については、現地メディアでも触れられることは非常に少ないが、リスボンのスポーツ紙『Record』は1月4日付の記事で、ポルトがリーガ第12節モレイレンセ戦(3-0の勝利)後、終盤に交代出場した選手やプレーしなかった選手たちが、寒い夜空の下でトレーニングを行なったことを伝えた記事の中で、中島に触れている。
 
 同メディアはこのトレーニングを欠席した選手にも触れ、元レアル・マドリーのDFペペは怪我、オタービオは昨夏の国内カップでの審判批判による出場停止処分という理由が記述されていたが、中島については「何とも説明が難しい」と綴られており、現地メディアも正確な状況を掴んでいないことが窺える。

 彼の去就について、ポルトガルのサッカー専門メディア『zerozero.pt』は、「ポルト史上最大規模の巨額投資を行なった中島は、ドラゴン(チームの愛称)において大きなインパクトを残すことがないまま、冬の移籍市場で退団という運命を辿る」と報じている。

 ポルトでは2シーズン合計37試合出場・1得点の成績を残し、S・コンセイソン監督の下でレギュラーの座を勝ち取れなかった日本人アタッカーには、UAEのアル・ナスル、アル・アインが関心を示しているという。

 数年前には日本代表の中心的な存在になることが期待されていた小柄なアタッカーは今、そのキャリアにおいて最も厳しい時期を過ごしていると言えよう。これからピークを迎えるはずの26歳が、再びトップシーンに戻ってこられるか、その動向が注目される。

構成●THE DIGEST編集部