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海外サッカー

国王杯もメンバー外…現地メディアが「久保の迷宮」と題した特集でビジャレアルでの約5か月間を振り返る

THE DIGEST編集部

2021.01.05

エメリ監督は国王杯の前日会見で「久保は退団を望んでいるため、チームには加わらない」と明言した。(C)Getty Images

エメリ監督は国王杯の前日会見で「久保は退団を望んでいるため、チームには加わらない」と明言した。(C)Getty Images

 冬の移籍市場の幕開けとともに、その去就が注目されている久保建英。現地メディアは、ビジャレアル退団、そしてヘタフェへのレンタル移籍が秒読み段階に入ったと報じており、正式発表が待たれる状態となっている。

 ビジャレアルは1月5日(現地時間)、コパ・デル・レイ(国王杯)2回戦でサモラと対戦するが、遠征メンバーにはやはり久保の名前は含まれておらず、ウナイ・エメリ監督は前日会見で「久保は退団を望んでいるため、チームには加わらない」と明言している(スポーツ紙『MARCA』より)。

 これに対してフェルナンド・ロッチ会長は、負傷離脱したビセンテ・イボーラの代役としてワトフォードから獲得したMFエティエンヌ・キャプーの入団会見で、久保について「彼はまだビジャレアルの選手であり、プレーさせることもできる」と語ったが、19歳の日本人が「イエローサブマリン」のユニホームを再び身に纏うと考えるのは現実的ではないだろう。
 
 こうして、約5か月の滞在でカステジョンを離れることが確実となった久保だが、全国紙の『El Pais』は、彼のビジャレアルでのここまでの歩みを振り返り、どのようにして“訣別”という決断に至ったかを説明している。

「久保の迷宮」と題された記事では、まずエメリ監督自らが他の選手とは異なる才能を持つ久保の獲得を希望し、ロッチ会長を説得したと明かされている。指揮官の“お墨付き”により、所有元のレアル・マドリーは通常レンタル移籍では契約に盛り込まれる買い取りオプションの条項を外して1年限定とし、一方、レンタルでの戦力補強に消極的だったビジャレアルも、これを受け入れたという。

 しかし、即戦力としての起用が期待された久保がラ・リーガで試合終盤の出場を続けると、エメリ監督は再三、説明を求められるようになり、「彼はピッチ外のスターだ」と、久保を取り巻くメディアの過剰な注目、それに伴う自身への采配批判に苦言を呈し、時には「急ぎすぎるのは良くない。着実にステップアップしていく必要がある」と、若者への提言を口にした。
 

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