日本代表

FA杯で先発した南野拓実を現地メディアが酷評…決勝アシストも「何の影響もなし」

THE DIGEST編集部

2021.01.09

南野のパフォーマンスを現地メディアは「前半はほとんど試合に関与できず」と評した。(C)Getty Images

 リバプールは1月8日(現地時間)、FAカップ3回戦でアストン・ビラを4-1で下し、次ラウンド進出を果たした。

 過去3試合で2分け1敗と低調な結果に終わっていたリーグ王者だが、ユルゲン・クロップ監督はこのカップ戦でもメンバーの入れ替えは一部にとどめ、その中には4試合ぶりの出場となる南野拓実も含まれていた。

 プレミアリーグ第14節クリスタル・パレス戦で好パフォーマンスを披露して大勝に貢献したにもかかわらず、以降の3試合で出番を与えられなかったことがファンや現地メディアからも疑問視された25歳の日本人は、モハメド・サラー、サディオ・マネとともに3トップを組み、左サイドで試合開始を迎えた。

 主力にコロナ感染者を出したことで、サブやユースの選手でチームを組むことを余儀なくされたアストン・ビラに対し、リバプールは8割を超えるボールポゼッションを誇り、シュート数も相手の10倍以上を放って(29本)、開始4分でのマネの先制点を含む4ゴールを挙げて久々の公式戦勝利を飾った。
 
 南野は1-1で迎えた60分、ペナルティエリア内でサラーのパスを受けると、背後からチャージを受けながらも、フリーのジョルジニオ・ヴァイナルダムにパスを通してダイレクトシュートを引き出し、決勝点となるゴールを演出してみせた。

 アシストという結果を出した彼だが、地元紙『Liverpool Echo』はジョーダン・ヘンダーソンと並ぶ「4」(10点満点中)の最低採点を与え、寸評は「前半はほとんどプレーに絡めず、何もできず。後半は少し良くなったが、交代させられた」と非常に厳しいものだった。

 日刊紙『Daily EXPRESS』も同じく採点「4」で、「最後のボールタッチは、ヴァイナルダムへのアシストの場面。それ以外は効果の薄いプレーばかりで、プレミアリーグでの出場を後押しするものは何もなかった」と、こちらもかなり辛辣な記述となっている。

 クラブの専門メディアでは、『THIS IS ANFIELD』が「長い間、試合に入り込むのに苦労していた。ヴァイナルダムのアシストを決めたものの、しばしばパスの出しどころを見つけられずにいた」として採点は「5」、同じ点数の『Rousing The Kop』は「前半はほとんど試合に関与できず。後半は時間とともに良くなったが、それでもチャンスを潰したという印象」と綴った。