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海外サッカー

久保建英のキャリアへの影響は!?ジダンの長期メンバー固定に「マドリーを危険に晒している」と現地メディアが警鐘

THE DIGEST編集部

2021.01.20

ジダンのベテラン偏重起用は周知の事実。マドリーの世代交代は進んでいない。(C)Getty Images

ジダンのベテラン偏重起用は周知の事実。マドリーの世代交代は進んでいない。(C)Getty Images

 ヴィニシウス・ジュニオール、ロドリゴ、マルティン・ウーデゴー、ブラヒム・ディアス、アンドリー・ルニン、レイニエール、そして久保建英……レアル・マドリーは近い将来にチームの軸となるであろう若き才能を世界中から集め、様々な方法で成長を促そうとしている。

 近年はマンチェスター・シティやパリ・サンジェルマンといった金満クラブの存在もあって、以前のようにトップスターを独占することは難しくなり、さらに今世界を襲っているコロナ禍の影響で財政に大打撃を受けている現状では、若手育成路線は正しい道と言えるかもしれない。

 しかし、その状況は芳しいものではないようだ。久保が出場機会を限定されたビジャレアルに見切りをつけてヘタフェに新天地を求めたことは周知の通りだが、ドルトムントではレイニエールが出番に恵まれずに移籍を検討中。“本丸”マドリーでは、ヴィニシウスがフィニッシュの拙さなどで主力に定着できず、ソシエダでの成功で期待を受けて凱旋したウーデゴーはベンチを温め続けた結果、移籍を志願したという。
 
 フランクフルトから6000万ユーロ(約78億円)で獲得したルカ・ヨビッチは素行不良もあってジネディーヌ・ジダンから見限られ、レンタルながら、すでに古巣フランクフルトに帰ってしまい(復帰していきなり2ゴールという皮肉……)、順調なのはミランで躍動するディアスぐらいといわれている。

 このように、世代交代に向けての準備が難航しているとされる「白い巨人」だが、それ以前の問題が存在すると、複数の現地メディアが指摘する。それは、ジネディーヌ・ジダン監督の過度な「ベテラン重用」だ。

 バルセロナのスポーツ紙『MUNDO DEPORTIVO』は、「マドリーの多額の投資が、“我が道を行く”ジダンによって消えてしまった」として、彼がクラブを危険に晒していると綴っている。

 ジダンは2016年にラファエル・ベニテスの後を受けてマドリーの監督に就任し、そこからチャンピオンズ・リーグ3連覇という偉業を達成。18年にいったんは退くも、サンチャゴ・ソラーリ解任を受け、284日で同職に復帰し、現在に至るが、その間の多くの時間でレギュラーメンバーは固定されていたという。
 

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