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海外サッカー

2つのクラブに影響を及ぼす久保建英。ヘタフェは劇的な方針転換、マドリーは無限大の“信仰”

THE DIGEST編集部

2021.01.18

ペレス会長は、久保のキャリアに「空白の時間」を作らないように動いたという。(C)Getty Images

ペレス会長は、久保のキャリアに「空白の時間」を作らないように動いたという。(C)Getty Images

 1月8日のヘタフェ入団発表から、一度の練習参加もないまま、ラ・リーガ第18節エルチェ戦でぶっつけ本番の交代出場を果たし、いきなり2ゴールに絡む活躍を見せた久保建英。幸先の良いスタートを切った新天地でのキャリアはどのようなものとなるのだろうか?

 マドリードのスポーツ紙『AS』は、久保、そしてバルセロナからレンタルで加入したカルレス・アレニャの2人の存在が、ホセ・ボルダラス監督に長年慣れ親しんだ4-4-2システムから訣別を決断させ、4-2-3-1を新機軸とした新たなチームにヘタフェを生まれ変わらせると報じている。

 激しくシンプルなサッカーを展開していたチームは「よりクオリティが高く、“筋肉”が少なくなる。そしてボールポゼッションは問題ではなく、プレッシングの重要度も高くなくなる」という。つまり、フィジカルに頼ったサッカーから、よりテクニカルなサッカーへの移行である。
 
 この中で、久保は2列目右サイドでウイング的な働きの他、センターに侵入してセカンドストライカーの役割も担う。一方、アレニャは中盤の中心として君臨することになるという。

 ラ・リーガの後半戦で重要な仕事を果たすために招聘された2人は、ひとりはデビュー戦で先発出場して多くのチャンスを生み出し、もうひとりは練習なしに30分間で決定的なプレーを見せるなど、早くも多くの変化をチームにもたらしており、今後も大いに期待できると同メディアは見る。

 事実、チームメイトからの評価も非常に高く、レアル・マドリー出身のGKルベン・ジャニェスは2人について「素晴らしいプレーでチームを高いレベルに導いてくれる。貢献度も高いし、素晴らしいキャリアを積んできた偉大な選手たちだ」と語り、大歓迎している(アルゼンチンの日刊紙『Clarin』より)。

 ただ、久保がヘタフェの一員であるのは今季限りであると、同じマドリードのスポーツ紙『MARCA』は強調する。この19歳の日本人は、所有元であるレアル・マドリーの将来に向けたプロジェクトで中心メンバーのひとりとなる可能性があると見られており、その“凱旋”は早ければ来季ということもあり得るという。
 

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