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海外サッカー

「信頼していないという明確なメッセージ」クロップ監督から“干され”続ける南野拓実の今後を現地メディアが懸念

THE DIGEST編集部

2021.01.27

カップ戦でも出場なし…南野の苦境は続く。(C)Getty Images

カップ戦でも出場なし…南野の苦境は続く。(C)Getty Images

 プレミアリーグ第14節のクリスタル・パレス戦でリーグ初ゴールを決めた他、その後も効果的なプレーを続けて歴史的大勝に大貢献したことで、現地メディアからの評価が一気に上昇した南野拓実だったが、そこからの公式戦7試合でのプレー時間はわずか68分にとどまっている。

 FAカップ3回戦(対アストン・ビラ)でのスタメン出場(62分で交代)と、リーグ18節のバーンリー戦で終盤の6分間だけという、ユルゲン・クロップ監督の起用については、チームの不調も相まって、指揮官に厚い信頼を寄せてきたファンも、疑問と不満の声を上げるようになった。

 メディアからも、南野の出場を待望する声は多く出るようになっているが、それでも変わらぬ状況に、英国の総合サイト『HITC』は「クロップは700万ポンドのリバプール・プレーヤーに対して明確なメッセージを送った」と題した記事で、26歳の日本人選手の今後を危ぶんでいる。

 同メディアは、昨年1月にレッドブル・ザルツブルクから700万ポンド(約11億円)の移籍金で加入した南野が、多くのメディアが先発出場を予想したFAカップ4回戦のマンチェスター・ユナイテッド戦で最後までベンチを温め、さらにFWの交代でディボック・オリギが選択されたことで、「この日本代表選手が、どれだけ序列を下げているかを示している」と指摘した。
 
 このベルギー人FWは、以前からこの冬の移籍市場でチームを去ることが噂されているが、そんな彼がクロップ監督の指名を受けたのは、過去に重要なゴール(2018-19チャンピオンズ・リーグ決勝での決勝点など)を決めた実績があるからだろうと、同メディアは推測する。

 と同時に、南野がベンチで観戦を続けていることは、「彼を信頼していないとの明確なメッセージをクロップ監督が送った」と捉えた。

「リバプール加入以来、瞬間的に輝きを放つも、定位置を得るほどのクオリティーを見せることは少ない」という南野の今後については、「劇的な好転が見られない限り、アンフィールドでの滞在時間は短いものとなる危険性がある。ゆえに、彼は今後のキャリアについて、懸念を抱いているに違いない」と綴った。

 前述の通り、南野については称賛する声が多く寄せられている一方で、リバプールOBのジェイミー・キャラガー、元アーセナルのイアン・ライトら元選手から、チームの一員としての働きや力が不十分だと批判を受けてもいる。

 過密日程、ライバルの負傷離脱などにより、ポジション奪取のためのチャンスとされていたこの時期に訪れた思わぬ苦境……。南野はチャンスを得ることができるか。あるいは、ベンチに座り続ける試合が続くのだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

 【動画】南野拓実がプレミア初得点を挙げたクリスタルパレス戦の全ゴールハイライト

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