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「完璧なスタート」デビュー戦ゴールの南野拓実に多方面から称賛の声!一方で得点以外のプレーには厳しい評価も

THE DIGEST編集部

2021.02.07

英国放送局『BBC』はこの試合の祭典で、南野にチーム最高点(7.54)を与えた。(C)Getty Images

 2月6日(現地時間)、プレミアリーグ第23節が行なわれ、サウサンプトンは3-2でニューカッスルに敗れた。

 冬の移籍市場最終日にリバプールからレンタル移籍した南野拓実は、「セインツ」でのデビュー戦をスタメンで飾り、左サイドハーフとしてプレー。そして2点ビハインドで迎えた30分、ライアン・バートランドのパスを受けると、迷わずペナルティーエリア内を突き進み、角度のない位置から左足を振り抜いてGKカール・ダーロウとゴールポストのわずかな隙間を破ってみせた。

 新天地で披露した、技術、シュート力、判断力などを発揮してのファインゴールに、ラルフ・ハーゼンヒュットル監督は「チームに加入してすぐにゴールを挙げるというのは、とても良いものだ」と語り、以下のように続けた(『Hampshire Live』より)。

「タキのゴールはファンタスティックだった。彼は10番ポジションで我々を助けることができると示してくれた。ハイボールが飛び交う、彼が力を発揮しにくい内容の試合であり、とてもタフなものだったと思うが、それでも彼は有用性を見せてくれた」
 
 この試合、サウサンプトンは守備で簡単にサイド突破を許したり、初歩的な連係ミスを犯したりして3点を失い、泥沼のリーグ5連敗。攻撃では7割以上のポゼッションを誇り、後半にはキャプテンのジェームズ・ウォード=プラウズが見事なFKを決めるなど見せ場を作るも、ダニー・イングスの決定的なシュートがポストを叩くなど、ハーゼンヒュットル監督にとっては悔やまれる場面も少なくなかった。

 その中で、南野のゴールは数少ないポジティブな要素であり、指揮官は「タキのゴールに満足している」と語っている。

 現地メディアも、幸先の良いスタートを切った26歳の日本人に対して概ね高評価。英国放送局『BBC』は、サウサンプトンでデビュー戦ゴールを達成したのは、2018年4月のヤン・ベドナレク以来であることを紹介するとともに、「見事なデビュー戦ゴール」「記憶に残るフィニッシュ」と綴り、採点ではチーム最高点(7.54)を与えた。

『Hampshire Live』は「セインツでのデビュー戦でゴールを決め、クオリティーの高さを感じさせた。ライン間で漂うようにプレーし、ターンできるエリアでボールを運ぶプレーを好んで見せた。ジェフ・ヘンドリックを退場に追いやるなど、多くのファウルを誘発。ゴールは巧みだった。利き足が使えないサイドに踏み込むのは簡単なことではない」と称賛している。