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久保建英のスタメン落ちに所有元マドリーが危機感?低迷ヘタフェでは指揮官と一部選手の関係に亀裂との報も

THE DIGEST編集部

2021.02.16

2試合連続で先発落ちした久保の現状をマドリー専門メディアが憂慮している。(C)Getty Images

 ラ・リーガ第23節のレアル・ソシエダ戦、ヘタフェの久保建英は58分から出場し、キレのあるフェイントでチャンスを創出するなど、それまでまともな攻撃を構築できずにいたチームに活気を取り戻させた。

 チームがリーグ3連敗&5戦未勝利と低迷から抜け出せない中、現地メディアは軒並み高い評価を久保に与えた。しかし、それよりも2戦連続でスタメンを外れたことをより深刻に捉えているメディアも少なくない。

 彼の所有元クラブであるのレアル・マドリーの専門メディア『Defensa Central』は、久保が今冬のヘタフェ加入から最初の2試合は好パフォーマンスを披露して連勝に貢献するも、そこから精彩を欠き、ついにスタメン落ちしたことで「マドリーは最悪の事態を恐れている」と報じた。
 
 同メディアは、ビジャレアル時代に久保の起用に慎重だったウナイ・エメリ監督を厳しく糾弾してきたが、同じことがヘタフェでも起こりつつあるとして、「ビジャレアルの亡霊」という表現を用い、「ホセ・ボルダラス監督のパフォーマンスにマドリーが悩まされている」と綴っている。

「マドリーは現状を覆す能力を有する久保を信頼している」という同メディアは、ボルダラス監督が再び久保をスタメンに戻すという「正常な状態」に戻ることを期待しているとして、記事を締めている。

 一方、スポーツメディア『VAVEL』は「急落した素晴らしい契約」と題した記事で、久保とアレニャが「徐々に転落していった」と報じ、2人が最も力を発揮していた4-2-3-1から4-4-2にフォーメーションが変更した理由を「得点力不足を解消するにはFWが1人よりも2人の方が多くチャンスが得られる」と分析した。

 この変化について、当のホセ・ボルダラス監督は「多くのゴールを許すなど、我々は力を失ってしまった。そこで立て直しのために、守備を強化することにし、長年採用してきた戦法やフォーメーションに戻した」と説明しているが、ソシエダ戦では残念ながら効果は出なかった。