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南野拓実にセビージャの敏腕SDが関心!約12億円と言われる移籍金に英メディアは「その金額で売ったら敗北」

THE DIGEST編集部

2021.02.18

南野の移籍報道に、リバプール、サウサンプトンの関連メディアがそれぞれの見解を表明した。(C)Getty Images

 リバプールからサウサンプトンにレンタル移籍し、デビュー戦となったニューカッスル戦でいきなりゴールを決めるなど好パフォーマンスを披露した南野拓実。その評価は一気に上昇し、低迷するチームの救世主としての期待を寄せられるまでになった。

 同時に、調子を崩しているリバプール側からも熱い視線を送られている26歳の日本人。現時点ではシーズン終了後に古巣に復帰することになっているが、「セインツ」が再度、獲得に乗り出すのではないかとも噂されている。早くもその去就が注目されるなか、そこに新たな"説"が浮上してきた。

 スペインの『La Razon』『fichaejes.net』といったメディアが報じたところによると、ラ・リーガの強豪セビージャが、南野を新戦力として考えており、すでに敏腕で知られるスポーツディレクターのモンチが動き、1000万ユーロ(約12億5000万円)の移籍金を準備しているという。
 
 アヤックスから獲得したオランダ系モロッコ人FWのウサマ・イドリシが期待外れだったことで、代役を探しているとされる同クラブは、以前から南野に注目しており、リバプールで定位置を掴むのに苦戦していた彼が今夏に復帰しても、状況は変わらないと見て、交渉に乗り出すことを決断したという。

 この報道について、リバプール、サウサンプトンの関連メディアも反応し、それぞれの意見を綴っている。

 南野の所有権を有するリバプール側のメディアの意見は分かれており、専門メディア『Liverpool Offside』は「リバプールは昨年1月に南野を獲得した際の移籍金850万ユーロ(約10億円)の3倍の額を違約金として設定しており、提示された額1000万ユーロはかなり低い。また、ユルゲン・クロップ監督が長期プロジェクトに南野を含めていれば、セビージャが金額を上げたとしても移籍は難しい」と否定的に捉えた。

 同じ専門メディア『Rousing The Kop』は「南野のプレースタイルはラ・リーガに合っているかもしれない。素晴らしいクラブであるセビージャでなら、彼は驚異的な働きを見せるだろう」としながらも、「850万ユーロという額は我々を失望させる。南野なら、もっと多くの額を要求できるはずだ。もし、これで放出するとなったら、それはリバプールが敗北を認めたということになるだろう」と綴っている。