中国サッカー界が岐路に立たされている。
現地時間2月28日、2020シーズンの中国スーパーリーグ王者の江蘇FCは、運営停止を発表した。親会社である家電販売大手の「蘇寧グループ」が、コロナ禍による経営難によってクラブ運営から撤退することが原因だ。
2015年に蘇寧グループが買収して以来、元イタリア代表FWのエデルや元ブラジル代表MFのアレックス・テイシェイラなど数多くの助っ人を獲得し、およそ5年で中国王者となった強豪のまさかの解散は、世界に衝撃を与えた。
中国では、他のクラブも運営停止を余儀なくされる懸念が広まっている。ポータルサイトの『新浪体育』は、「いわゆる“お金持ちたち”のクラブからローカルのクラブまで、あらゆるチームが苦労している」として、すでに中国リーグ全体の17クラブで経営破綻が続いている現状をレポートした。
「危機的な状況にあるのは江蘇FCだけではない。中国スーパーリーグの参加資格を失った強豪の天津天海も解散の可能性がある。いわゆる“巨人たち”の維持は容易ではなく、運営費の未払い問題が多発しているのだ。新型コロナウイルスで生活様式が変わり、かつて海外の投資家たちの財力によって、繁栄してきたスーパーリーグは荒廃しきっている」
【動画】古巣・川崎を粉砕!中国サッカー界で異彩を放ったフッキのゴラッソシーン さらに「中国サッカー界はいまだかつてないほどの危機に瀕していると言わざるを得ない」と国内リーグの凋落ぶりを記した『新浪体育』は、「さらに3チームが解散するかもしれない」と、“ドミノ倒し”でリーグが崩壊する可能性を危惧した。
「現在、多くのクラブが多額の借金を抱えている。それから彼らが企業資金に依存してきたからで、この先は彼らが自立できるかどうかの問題となる。少なくとも、各クラブが、江蘇FCのように親会社の経済状況によって解散するという状況を避けるための対策を講じる必要があるだろう。この急務課題を克服できなれば、将来的に中国スーパーリーグの価値はさらに失われる」
いわゆる“爆買い”で世界的スターたちを迎えて隆盛を誇った中国スーパーリーグ。このままいけば、リーグの存続すら危ぶまれるが……。
構成●THE DIGEST編集部
現地時間2月28日、2020シーズンの中国スーパーリーグ王者の江蘇FCは、運営停止を発表した。親会社である家電販売大手の「蘇寧グループ」が、コロナ禍による経営難によってクラブ運営から撤退することが原因だ。
2015年に蘇寧グループが買収して以来、元イタリア代表FWのエデルや元ブラジル代表MFのアレックス・テイシェイラなど数多くの助っ人を獲得し、およそ5年で中国王者となった強豪のまさかの解散は、世界に衝撃を与えた。
中国では、他のクラブも運営停止を余儀なくされる懸念が広まっている。ポータルサイトの『新浪体育』は、「いわゆる“お金持ちたち”のクラブからローカルのクラブまで、あらゆるチームが苦労している」として、すでに中国リーグ全体の17クラブで経営破綻が続いている現状をレポートした。
「危機的な状況にあるのは江蘇FCだけではない。中国スーパーリーグの参加資格を失った強豪の天津天海も解散の可能性がある。いわゆる“巨人たち”の維持は容易ではなく、運営費の未払い問題が多発しているのだ。新型コロナウイルスで生活様式が変わり、かつて海外の投資家たちの財力によって、繁栄してきたスーパーリーグは荒廃しきっている」
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「現在、多くのクラブが多額の借金を抱えている。それから彼らが企業資金に依存してきたからで、この先は彼らが自立できるかどうかの問題となる。少なくとも、各クラブが、江蘇FCのように親会社の経済状況によって解散するという状況を避けるための対策を講じる必要があるだろう。この急務課題を克服できなれば、将来的に中国スーパーリーグの価値はさらに失われる」
いわゆる“爆買い”で世界的スターたちを迎えて隆盛を誇った中国スーパーリーグ。このままいけば、リーグの存続すら危ぶまれるが……。
構成●THE DIGEST編集部