海外サッカー

「攻撃の要塞」「革命を起こした」好機創出の久保建英に現地メディアは軒並み高評価!早い時間帯での投入に驚きの声も

THE DIGEST編集部

2021.03.07

バジャドリー戦に途中出場した久保は、攻撃の流れを変えてチャンスを生み出した。(C)Getty Images

 3月6日(現地時間)、ラ・リーガ第26節が行なわれ、ヘタフェは1-2でバジャドリーに敗れて今季13敗目を喫した。

 勝点5差がついた17位のチームと敵地で対戦した13位ヘタフェは24分までに2点を失う苦しい戦いを強いられたが、37分にエネス・ウナルの丁寧なラストパスを受けたハイメ・マタがペナルティーエリア内でDFをかわして1点を返す。後半は攻勢に立って幾つものチャンスを創るもゴールには結びつかず、80分にマタが報復行為で退場となり、万事休した。
 
 久保建英は後半から出場。マルク・ククレジャの出場停止により、スタメン入りも噂された19歳がダミアン・スアレスに代わって右サイドハーフに入ると、アウェーチームの攻撃は活性化。61分にはエリア内で惜しいシュートを放つが相手GKの好守に遭い、その7分後には久保のパスで先発出場のカルレス・アレニャが得点機を迎えるも、これも相手DFにブロックされた。

 チームは黒星を喫して順位を2つ落とすことになったものの、試合の流れを確実に変えた久保のプレーは、現地メディアから高評価を引き出した。

 スポーツ紙『AS』は「久保は特徴のないチームに活気を与えた」「違いを見せた。同点とする絶好機を生み出すとともに、チームを明らかに改善した」と綴り、採点ではチーム最高タイの「2」(3点満点)を与えた。同じスポーツ紙『MARCA』の採点も2だが、こちらはチーム単独最高点。そして「1-2とされて苦い思いで後半を迎えたチームを、久保が救った。この日本人の機動性と縦への鋭い動きは、バジャドリーにとって頭痛の種だった」と称賛している。

 他にも、日刊紙『El Pais』の「日本人選手は攻撃の要塞となった」、バルセロナのスポーツ紙『MUNDO DEPORTIVO』の「アスロナスに革命を起こし、突然得点のチャンスを生み出した」、スポーツメディア『el desmarque』の「(バジャドリーの)GKロベルト・ヒメネス相手に良いプレーを見せ、DFルーカス・オラザに大打撃を与えた」といったように、多くの媒体で賛辞が並んだ。
 
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