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海外サッカー

W杯欧州予選で大番狂わせ!屈辱のドイツに「恥ずかしい破綻」と現地メディア、歓喜の北マケドニアは「国全体の勝利だ」と指揮官

THE DIGEST編集部

2021.04.01

パンデフ(中央)のゴールで先制した北マケドニアは、1-1で迎えた85分に追加点を奪ってドイツを下した。(C)Getty Images

パンデフ(中央)のゴールで先制した北マケドニアは、1-1で迎えた85分に追加点を奪ってドイツを下した。(C)Getty Images

 3月31日(現地時間)、カタール・ワールドカップの欧州予選が行なわれ、グループJでは強豪ドイツ代表がホームで北マケドニアに1-2で敗れて3位に転落するという大番狂わせが起きた。

 デュイスブルクでの一戦、2連勝でグループ首位に立つドイツにとってはイージーな試合になると思われたが、前半終了間際にエニス・バルディの巧みなクロスを37歳のゴラン・パンデフにフリーで詰められて先制されると、63分にはPKをキャプテンのイルカイ・ギュンドアンが決めて同点。しかし、攻勢に立ちながらもチャンスを活かせずにいたホームチームは、85分にエリフ・エルマスの決勝ゴールを許し、よもやの敗北を喫した。

 W杯予選では、マイケル・オーウェンのハットトリックを食らって1-5の大敗を喫した2001年のイングランド戦(日韓W杯予選)以来の敗戦。しかも今回はFIFAランキングでは52も下の格下に足をすくわれたとあって(ドイツは13位)、世界が大きな驚きに包まれた。
 
 今夏のEURO2020で退任することが決定しているドイツのヨアヒム・レーブ監督は試合後、「今日は上手くプレーできなかった。スピードはなく、パスワークも悲惨……。何が起こったのか分からない。我々にとって良い日ではなかった」と失望を露にし、ギュンドアンは「この試合に負けてならないことは知っていたが……。次の戦いまでにトップの状態に戻さなければならない」と反省しきりだった。

 この“失態”にはOBも呆れ気味で、長くバイエルンの社長を務め、現在はコメンテーターとして活動するウリ・ヘーネスは「簡単に勝つと思っていたが……言葉が出ない。なぜ、過去2戦でうまくいっていたシステムを変えたのか理解できない」と指揮官を批判。バスティアン・シュバインタイガーは相手チームを称賛することを選び、SNSで「不運なPKをとられ、逆に明らかな相手のファウルを見逃されながらも、敵地で4度の世界王者を下した北マケドニアに敬意を表する」と投稿した。

 メディアの反応も辛辣であり、日刊紙『BILD』は「なんて恥ずかしい!」と題した記事で「北マケドニア相手に信じられない敗北を喫した」と綴り、専門誌『Kicker』は「北マケドニア相手に悪いサプライズ」、放送局『n-tv』は「楽勝ムードで北マケドニアと対峙して恥ずかしい破綻を来す」と、様々なメディアがこの歴史的な敗北を批判的に、または嘲笑的に報じている。
 
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