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海外サッカー

W杯欧州予選で大番狂わせ!屈辱のドイツに「恥ずかしい破綻」と現地メディア、歓喜の北マケドニアは「国全体の勝利だ」と指揮官

THE DIGEST編集部

2021.04.01

 一方、北マケドニアはお祭り騒ぎだ。過去にW杯やEUROの予選でイタリア、イングランドと引き分け、クロアチアには勝ったことがあるバルカンの小国だが、ドイツ相手の勝利は格別のようであり、試合後に選手はロッカールームで歓喜の合唱を行ない、移動のバスが祝勝会場と化した様子、そしてスタジアムの外で母国代表を応援していたサポーターたちの喜ぶ様などが、多くの動画によって公開された。

 イゴール・アンゲロフスキ監督は「選手たちはヒーローだ。彼らと一緒に仕事ができて嬉しい。おめでとうと言いたい。この勝利は国全体のものだ」と喜びを表わし、またコロナ感染で入院中の妻にこの勝利を捧げている。

 現地メディアの『gol.mk』は「北マケドニアが新たな冒険の歴史を書き換えた」と報じ、自国代表チームのメンバー全員の市場価格を足しても、ドイツの中心選手ひとり分にも満たないことを紹介して、このジャイアントキリングの偉大さを強調した。
 
 また、元イングランド代表FWで現在はコメンテーターを務めるガリー・リネカーが、この試合の5日前にSNSで、レベルの異なる国同士の対決に反対し、現状を「馬鹿げている」と批判したことに同メディアは言及し、「彼は自身の言ったことを“飲み込む”必要がある」と皮肉。なおリネカーは、この試合結果に「なんてこった、ドイツが北マケドニアに負けた」と投稿している。

 ファンからも喜びの声が多く寄せられたが、SNSでの投稿の中には、決定機を外したドイツのティモ・ヴェルナーをいじり、「彼は北マケドニア国民になった」と、彼の写真を載せた自国のIDカードの画像を投稿するなど、手の込んだものも少なくなかった。

 これ以上ない屈辱を味わったドイツは次戦、6月7日にラトビアとのテストマッチを行ない、その8日後にEURO2020の初戦(対フランス)を迎える。一方の北マケドニアも同大会の予選を勝ち抜いており、6月13日のオーストリア戦で初の大舞台を経験することになる。

構成●THE DIGEST編集部

【動画】まさかの大番狂わせ!北マケドニアがドイツを下したW杯予選のハイライト
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