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海外サッカー

久保建英に新たな移籍先が浮上。アーセナル、ベティス行きの可能性を現地メディアが示唆

THE DIGEST編集部

2021.04.21

マドリーのペレス会長は、久保をアジアマーケティングの重要な存在だと見ているが…。(C)Getty Images

マドリーのペレス会長は、久保をアジアマーケティングの重要な存在だと見ているが…。(C)Getty Images

 ラ・リーガも終盤戦に入り、優勝争いや残留争いの行方がますます人々の注目を集めているが、同時に来季に向けての各選手の去就にも、多くの関心が寄せられるようになってきた。

 ヘタフェで奮闘中の久保建英も興味の対象となっている選手のひとりだ。昨季はマジョルカ、今季はビジャレアル、ヘタフェと“レンタル生活”を続けている19歳が来季、所有元クラブであるレアル・マドリーのユニホームを身に纏えるのか。

 これについてスポーツ紙『AS』が久保が希望するマドリー復帰の可能性の有無はヴィニシウス・ジュニオール次第だと言及した。今季、ロドリゴ、エデル・ミリトンとともにマドリーのEU圏外枠を締めているブラジル人FWが、スペイン国籍を取得できるかどうかということだ。

 しかし、コロナ禍によってスペインの役所の仕事が大幅に遅れており、今夏までの取得が厳しいという見方もあり、それによって久保の今夏のマドリー復帰が阻まれる可能性があるという。

 そうなると、久保は3年目の武者修行に出ることを余儀なくされるわけだが、その行先の候補として『todofichajes.com』が報じたのが、プレミアリーグの強豪アーセナルだ。現在、ダニ・セバージョスとマルティン・ウーデゴーがマドリーからレンタル移籍しており、ミケル・アルテタ監督は2人の残留を望んでいるものの、それが困難であることも承知していると同メディアは綴る。
 
 そこで、レンタル移籍の可能性が出てきた久保に目を付け、契約の準備を整えるという。全ては現在所属する2選手の去就次第だが、久保がエミレーツ・スタジアムに到来し、プレミアリーグや欧州カップの舞台に立つ可能性を同メディアは示唆した。

 また『GOL DIGITAL』は、ベティスが久保の獲得に興味を示していると報道。これまでにも候補先として名が挙がってきたセビージャの古豪は、マヌエル・ペレグリーニ監督が以前から久保を高く評価しており、フロントに対しても彼の獲得を要請しているという。

 チリ人指揮官は、20歳のメキシコ人MFディエゴ・ライネスのパフォーマンスに満足しておらず、彼を放出して久保を代役に迎えたいようだ。

 一方でマドリーの専門メディア『Defensa Central』は、現在サッカー界を賑わせているスーパーリーグ構想において、アジア市場の開拓のために久保が重要な役割を担うとマドリーは見ており、彼が「白い巨人」でスタメンに入ることで大きな収益をもたらすことになると報道。フロレンティーノ・ペレス会長にとっても、この日本人は構想を実現する上でのキーマンであると綴っている。

 このように、その去就をめぐって様々な憶測がなされている久保。本人は現在、ホセ・ボルダラス監督の信頼を勝ち取ること、そしてヘタフェを2部降格から救うことに躍起だろうが、残りのシーズンが終わった先に、いかなる未来が彼を待っているのだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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