現地時間5月12日にラ・リーガ第36節が行なわれ、ヘタフェはセルタに0-1で敗れ、3連敗を喫した。
降格圏からわずか勝点4差という危険な位置にいるヘタフェは、欧州カップ圏内入りを狙うセルタのホームに乗り込み、守備を固めながら勝点獲得を目論んだが、24分にノリートのゴールを許し、以降は散発的にシュートを放つも、相手のゴールをこじ開けることはできずに試合は終了。降格圏である18位バジャドリーとの勝点差は3に縮まってしまった。
前節エイバル戦から中2日での戦いということで、ホセ・ボラダラス監督はスタメンを4人入れ替えたが、その中に久保建英の名はなし。4試合連続でのベンチスタートとなった19歳の日本人は、1点を追う60分にファン・イグレシアスに代わって2試合ぶりにピッチに立つも、マジョルカ時代の昨季は4ゴールに絡む活躍で大勝利の立役者となった一戦の相手であるセルタに対し、効果的なプレーを見せることはほとんどできなかった。
彼の60分間のプレーについて、スポーツ紙『AS』は「右ウイングとしてプレーしたが、相手に脅威を与えることはなかった。予測不可能なプレーをするために、中央へポジションを移そうとした」と綴り、採点は3点満点中の「1」と低評価。同じスポーツ紙の『MARCA』『MUNDO DEPORTIVO』も同様の採点で、専門メディア『JornadaPerfecta』は10点満点中の「5」(ブービー)で「与えられた時間の中で目立たなかった」と評した。
久保に言及する現地メディアが少ない一方で、彼と同時期に加入したカルレス・アレニャはスタメン出場し、「プレーするたびに、出場数が少ないのが不可解になる。ダイナミックで攻撃の起点となった」(『AS』)「アスロナスの中心。守備面の不足分を良いパスによるゲームメイクで補った。素晴らしいプレー」(『JornadaPerfecta』)、「その才能でサッカーを生み出した」(『El Pais』)と称賛されており、両選手の状況の差が浮き彫りとなった。
前述の通り、前の試合から中2日ということで、久保にとっては残り3試合で最もスタメンの可能性が高いと試合と思われたセルタ戦だが、後半途中の出場に終わり、インパクトを残すこともできなかった。ボルダラス監督が重視する守備については、献身的に動く姿が見られたものの、これが指揮官の心を動かす要素になるとは考えにくい……。
久保についてはすでに、来季に向けての去就について様々な報道が現地でもなされており、『don ballon』は「レアル・マドリーのフロレンティーノ・ペレス会長に、19歳の日本人と永久に分かれる(売却)という考えはないが、来季もレンタルに出され、2022年6月にマドリーに戻るというのが唯一の選択肢である。そしてこの数か月間で、ベティス、バレンシア、ヴォルフスブルクといったクラブが、久保について問い合わせてきているようだ」と報じている。
現地メディアの多くはもはや、シーズン後のことに目を向けられている感もあるが、残り2試合で久保にピッチ上で人々の注意を集めるようなチャンスは到来するだろうか。要注目である。
構成●THE DIGEST編集部
【動画】久保建英が途中出場したセルタ対ヘタフェのハイライト
降格圏からわずか勝点4差という危険な位置にいるヘタフェは、欧州カップ圏内入りを狙うセルタのホームに乗り込み、守備を固めながら勝点獲得を目論んだが、24分にノリートのゴールを許し、以降は散発的にシュートを放つも、相手のゴールをこじ開けることはできずに試合は終了。降格圏である18位バジャドリーとの勝点差は3に縮まってしまった。
前節エイバル戦から中2日での戦いということで、ホセ・ボラダラス監督はスタメンを4人入れ替えたが、その中に久保建英の名はなし。4試合連続でのベンチスタートとなった19歳の日本人は、1点を追う60分にファン・イグレシアスに代わって2試合ぶりにピッチに立つも、マジョルカ時代の昨季は4ゴールに絡む活躍で大勝利の立役者となった一戦の相手であるセルタに対し、効果的なプレーを見せることはほとんどできなかった。
彼の60分間のプレーについて、スポーツ紙『AS』は「右ウイングとしてプレーしたが、相手に脅威を与えることはなかった。予測不可能なプレーをするために、中央へポジションを移そうとした」と綴り、採点は3点満点中の「1」と低評価。同じスポーツ紙の『MARCA』『MUNDO DEPORTIVO』も同様の採点で、専門メディア『JornadaPerfecta』は10点満点中の「5」(ブービー)で「与えられた時間の中で目立たなかった」と評した。
久保に言及する現地メディアが少ない一方で、彼と同時期に加入したカルレス・アレニャはスタメン出場し、「プレーするたびに、出場数が少ないのが不可解になる。ダイナミックで攻撃の起点となった」(『AS』)「アスロナスの中心。守備面の不足分を良いパスによるゲームメイクで補った。素晴らしいプレー」(『JornadaPerfecta』)、「その才能でサッカーを生み出した」(『El Pais』)と称賛されており、両選手の状況の差が浮き彫りとなった。
前述の通り、前の試合から中2日ということで、久保にとっては残り3試合で最もスタメンの可能性が高いと試合と思われたセルタ戦だが、後半途中の出場に終わり、インパクトを残すこともできなかった。ボルダラス監督が重視する守備については、献身的に動く姿が見られたものの、これが指揮官の心を動かす要素になるとは考えにくい……。
久保についてはすでに、来季に向けての去就について様々な報道が現地でもなされており、『don ballon』は「レアル・マドリーのフロレンティーノ・ペレス会長に、19歳の日本人と永久に分かれる(売却)という考えはないが、来季もレンタルに出され、2022年6月にマドリーに戻るというのが唯一の選択肢である。そしてこの数か月間で、ベティス、バレンシア、ヴォルフスブルクといったクラブが、久保について問い合わせてきているようだ」と報じている。
現地メディアの多くはもはや、シーズン後のことに目を向けられている感もあるが、残り2試合で久保にピッチ上で人々の注意を集めるようなチャンスは到来するだろうか。要注目である。
構成●THE DIGEST編集部
【動画】久保建英が途中出場したセルタ対ヘタフェのハイライト