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CL制覇の立役者になったカンテ、W杯優勝時に続く「シャイ」で愛らしい行動が話題に

THE DIGEST編集部

2021.05.31

中盤で支配力を発揮し続けたカンテには、称賛の声が相次いでいる。(C)Getty Images

 5月29日(現地時間)、チャンピオンズ・リーグ(CL)決勝がポルトガル・ポルトのエスタジオ・ド・ドラゴンに約1万4千人の観客を入れて行なわれ、チェルシーが1-0でマンチェスター・シティを下し、9年ぶり2度目の欧州制覇を果たした。

 2年ぶり3度目のイングランド勢同士の対決となった決勝は、42分にメイソン・マウントの縦パスに抜け出したカイ・ハベルツがGKエデルソンとの1対1を制してチェルシーが先制。以降は堅守を維持し、アクシデント(ケビン・デ・ブルイネの負傷退場)に見舞われながらも必死に追いすがるシティの得点許さなかった。

 シーズン序盤は不振に喘いだチェルシーは、1月にレジェンドのフランク・ランパードが解任されて、トーマス・トゥヘルが後任監督に就任。バトンを受けたドイツ人監督は、異なるチームで2年連続CL決勝進出を果たした初の監督となり、3度目(歴代最多タイ)の優勝を狙った名将ジョセップ・グアルディオラとの対決が注目された決勝では、パリ・サンジェルマンを率いてバイエルンの軍門に降った昨季の雪辱を見事に果たしてみせた。
 
「2年連続の決勝だったが、昨季とは何か違う感覚だった。うまく表現できないが、不思議とやれる気がした」と喜びを語ったトゥヘル監督は、選手たちを「勇気を持ってボールを持てという指示に応えてくれた。(決勝点の)カイは力強かった。素晴らしいハートの持ち主だ」と称賛。同胞の指揮官から褒め称えられたハベルツは「ずっとこの瞬間を待っていた」と欧州の頂点に立った喜びを語った。

 殊勲の一撃を決めたのはハベルツだが、UEFAがこの決勝のマン・オブ・ザ・マッチに選んだのは、抜群の運動量を誇り、攻守で効果的なプレーを見せ続けたMFのエヌゴロ・カンテだった。昨季のキングスレー・コマン(パリSG)に続いて大きな栄誉を授かったフランス人のMFについて、チェルシーOB(前回優勝時の中心メンバー)であるジョー・コールは「彼ほど重要な選手は他にいない。彼はチームを率いていた。世界最高のチームプレーヤーだ」と絶賛した(『ESPN』より)。
 
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チームメイトたちが優勝トロフィーにキスをしていくなか…