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“代表初戴冠”のメッシがコパ・アメリカで示した歴代最高の図抜けたスタッツ! EUROとの比較で偉大さが明らかに!?

THE DIGEST編集部

2021.07.15

ファンもメディア、そして何より本人が切望していた代表での初タイトルを手にしたメッシ。彼が今夏のコパ・アメリカで残したスタッツは凄まじいものだった。(C)Getty Images

 バルセロナでは全てのタイトルを獲得し、個人としてもバロンドールを6回も受賞しているリオネル・メッシが、2006年ドイツ・ワールドカップ以来、A代表では10回目のメジャーイベント挑戦となった今夏のコパ・アメリカで、ついに初の勲章を手にした。
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 聖地マラカナンで、ホスト国のブラジル相手に先制するも、押し込まれる時間の方が長い苦しい展開を強いられたアルゼンチン。これを耐えしのいでタイムアップの瞬間を迎えた時、背番号10は思わずピッチにひざまずいて顔を両手で覆った。2016年のコパ・アメリカ100周年記念大会では、チリとの決勝PK戦で失敗し、大会後に代表引退を発表したが、翻意して継続した挑戦がついに実を結んだのである。

 今大会では、タイトル獲得に並々ならぬ意欲を見せ、チームメイトらとの関係にも変化があったという大エース。「メッシ頼み」から脱却した「メッシを活かす」チームの中で、彼は効果的なプレーと数々の美技を披露し続け、4ゴールを挙げて得点王をコロンビアのルイス・ディアスと分け合った他、味方の5ゴールを演出してアシスト王にも輝いた。

 文句なしの大会MVPとして、失意の中にあるはずの開催国ブラジルのファンからも祝福を受けたメッシ。大会を通して残した「数字」も非常に優れており、以下の通り、実に9つの項目でトップに立っている(英専門メディア『GIVE ME SPORT』より)。

1)得点:4
2)アシスト:5
3)FKでの得点:2
4)キー・パス(シュートに繋がるパス):22
5)チャンス・クリエイト(アシスト+キー・パス):26
6)ドリブル成功:36
7)ゴール・クリエイティング・アクション(得点に繋がった直前の2つのプレー):8
8)シュート・クリエイティング・アクション(シュートに繋がった直前の2つのプレー):46
9)スルーパス成功:4
 
 得点だけでなく、攻撃を形成し、チャンスメイクでの貢献の高さも、このスタッツが証明している。ちなみに同時期に欧州各国で開催されたEURO2020の同項目のトップは、1)クリスチアーノ・ロナウド5(ポルトガル)、2)シュテフェン・ツバー4(スイス)、3)ミッケル・デムスゴー1(デンマーク)、4)マルコ・ヴェッラッティ14(イタリア)、5)ケビン・デ・ブルイネ16(ベルギー)、6)ラヒーム・スターリング23(イングランド)、7)ペドリ4(スペイン)、8)ペドリ27、9)ペドリ5である。

 大会中に34歳となり、7月1日以降はバルセロナとの契約が満了して無所属状態となったメッシについて、『GIVE ME SPORT』は「メジャーイベントでこのような優位性を示したことは、史上最高のサッカー選手としての証明のひとつである。そして、2つの大会(コパとEURO)のスタッツの比較から、時代を超越したメッシの驚くべきクオリティーの高さが示されている」と絶賛している。

 バルサではコパ・デル・レイの優勝にとどまったものの、代表タイトルを手にし、個人では今年の公式戦で最も多くのゴールを挙げていることで、一躍バロンドール有力候補に躍り出たともいわれるメッシ。歴史の創成者は今後もまだ、まばゆい輝きを放ち続けそうである。

構成●THE DIGEST編集部
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