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日本代表

「メキシコが5分間で恐怖を味わった」グループ突破に王手の日本を対戦国メディアも高評価!久保の「先制トゥ」への称賛も【東京五輪】

THE DIGEST編集部

2021.07.27

久保は2試合連続ゴールで存在感をアピールしている。(C)Getty Images

久保は2試合連続ゴールで存在感をアピールしている。(C)Getty Images

 7月25日、東京オリンピックの男子サッカー競技はグループステージ第2節が行なわれ、日本は東京スタジアムでメキシコを2-1で下し、2連勝でグループAの首位に立った。

 前節でフランスを4-1で下した強豪メキシコに対し、“開催国”は立ち上がりから主導権を握り、6分には堂安律の右からのクロスを久保建英が技巧的に合わせて先制。さらに11分には相馬勇紀が倒されて得たPKを堂安がゴールの中央に叩き込んでリードを広げ、前半は安定した戦いを見せたが、後半は守勢を強いられ、68分からはメキシコに退場者が出て数的有利を得たものの、終盤に1点を許し、最後は辛うじてリードを守り切る展開となった。

 森保一監督は「世界大会ということで、そんなに簡単に勝たせてもらえない厳しい中で、選手たちがまたひとつ成長してくれ、苦しい戦いでチーム一丸となって勝利をつかみ取れた」と選手のポジティブに評価。一方、敗れたメキシコのハイメ・ロサーノ監督も「0-2のままではなく、何かをしたいという気持ちを持ち続け、ゴールという小さな報酬を得た」と前向きに試合を捉えている。

 メキシコのメディアの反応は、日刊紙『EXCELSIOR』が「日本がメキシコを現実に引き戻す」と題した記事において、「日本は幾つかの局面でメキシコをはるかに上回った」と綴った他、「インテンシティが高く、プレッシャーのきつい試合において、日本は全てのラインでより優れていた」と称賛し、日本のゴールについては、とりわけ久保の先制点を「一流のシュート」と評した。

 一方、専門メディア『Soy Futbol』は、メキシコ側の見地から「前半の5分間で“恐怖”を味わい、2点を献上した」と報じている。これと同様の内容でこの試合を伝えたのが、日本が次に対戦するフランスのスポーツ紙『L’EQUIPE』で、「日本は2ゴールを奪うのに(試合開始から)11分しかかからず、メキシコを支配した」と綴った。
 
 ブラジルの『Globo』は今回も日本の戦いを詳しくレポートしているが、「日本が優勝候補のメキシコを破り、グループをリード」「ここまで100%の成功を収めている(全勝)のは開催国だけだ」と綴るとともに、個々のパフォーマンスについては「堂安と久保は最高だった。序盤でゴールを決めたが、もっと多くの得点が期待できた」と、日本のホットラインを絶賛し、CFとしての役割を果たした林大地や左サイドで目立った相馬、遠藤航と田中碧の守備的MFコンビも高評価している。

 専門メディアの『CAUGHT OFFSIDE』は久保の先制ゴールに注目。堂安からの右のグラウンダーのクロスに対し、寄っていきながら、左足でコースを変えてゴール左隅に突き刺したプレーを「素晴らしいトゥ」と称賛した。

 日本は28日に準々決勝進出を懸けてフランスと横浜国際総合競技場で対戦する。有利な状況ではあるが、油断を見せない「サムライ」たちが、グループステージを無傷で終えられるかどうかにも要注目だ。

構成●THE DIGEST編集部

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