海外サッカー

久保建英、加入3日後のマジョルカ復帰戦に現地メディアの報道は様々!やや厳しめの評価とファンの熱狂ぶり、そして今後への期待

THE DIGEST編集部

2021.08.15

勝手知ったる古巣でリスタートを切った久保。(C)Getty Images

 2021-22シーズンのラ・リーガが開幕し、8月14日(現地時間)にはマジョルカがベティスと対戦し、1-1で引き分けた。

 昇格組のひとつであるバレアレス諸島のクラブが、昨季リーガで6位の好成績を残した強豪をホームに迎えた一戦は、地力で勝るアウェーチームの攻勢が長く続いたが、先制したのはマジョルカで、25分にダニ・ロドリゲスのスルーパスからブライアン・オリバンが決めた。59分にセットプレーから追いつかれたホームチームは、その2分後にサルバ・セビージャに代えて久保建英が登場するも、以降スコアが動くことはなかった。

 レアル・マドリーからのレンタルで、2年ぶりのマジョルカ復帰が3日前に決まったばかりの久保は、地元サポーターの拍手喝采を浴びながらピッチに登場。最初は左サイド、途中から右に移って、ドリブル突破やFKからのシュートという見せ場を作ってみせた。
 
 試合後、ルイス・ガルシア・プラザ監督は、新たに加わった20歳の日本人選手について「タケはとても慌ただしい状況の中にありながらも、すでにコンディション的には出来上がっている。3日前にこのチームにやって来たばかりというのにだ」と評し、起用法については「右サイドかセンターが、最も快適に彼がプレーできるポジションだと思う。それはチームにとって重要なことであり、我々に多くのものを与えてくれるだろう」と語っている。

 チームが守勢に立たされた中で攻撃に絡む回数は少なかった久保に対して、スペイン・マドリードのスポーツ紙『MARCA』と『AS』は、それぞれ(3点満点中の)1点と厳しめの採点、一方、バルセロナのスポーツ紙『MUNDO DEPORTIVO』は他の大多数の選手同様に2点を与えた。

 また、『MARCA』は「指揮官は久保らの投入で流れを変えようとしたが、試合は彼の手元から離れていった」と、采配が奏功しなかったことを示し、『MUNDO DEPORTIVO』は「2年前にもマジョルカでプレーした久保は、61分に拍手喝采を浴びて登場。73分に危険なファウル受け、2分後には長い距離のFKでサプライズを提供しようと目論んだが、ボールは枠を外れた」と綴っている。