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海外サッカー

「FFPにどう調和するのか」メッシら大補強で支出爆増のパリSGにバイエルン首脳陣が言及!「他クラブも同じことをできることに期待」

THE DIGEST編集部

2021.08.24

メッシ加入でパリSGの戦力が上乗せされたのは間違いないが、財政面では…。(C)Getty Images

メッシ加入でパリSGの戦力が上乗せされたのは間違いないが、財政面では…。(C)Getty Images

 バルセロナを退団したリオネル・メッシを獲得したことで、世界で最も注目を集めるクラブとなったパリ・サンジェルマン。今夏には他にも、セルヒオ・ラモス(←レアル・マドリー)、ジャンルイジ・ドンナルンマ(←ミラン)、ジョルジニオ・ヴァイナルダム(←リバプール)、アシフ・ハキミ(←インテル)を獲得するなど、ド派手な補強を展開している。

 この中で、6000万ユーロ(約78億円)の金が動いたハキミ以外は、前所属チームとの契約が切れた後のフリーでの獲得ということで、移籍金は免れたパリSGだが、いずれも超大物選手ということで、莫大な年俸を支払うこととなる。

 メッシは4000万ユーロ(約52億円)+ボーナス(最高総額で80億円超とも)、ラモスは2700万ユーロ(約35億円)、ドンナルンマは1800万ユーロ(約23億円)、ヴァイナルダムが1700万ユーロ(約22億円)、そしてハキミが1500万ユーロ(約20億円)といわれているが、それ以前にパリSGには5600万ユーロ(約73億円)のネイマール、3200万ユーロ(約42億円)のキリアン・エムバペの他、1000万ユーロ(約13億円)超えの選手が多々存在しており、年俸総額は推定で4億ユーロ(約520億円)弱に達するという。
 
 まさに天文的であり、クラブの年間収入の大部分を占めてしまうこの支出額は、潤沢な財力を誇るオーナー会社「QSI」(カタール投資庁の子会社)をバックに持つパリSGといえども、明らかに財政的に健全なものではなく、レオナルドSDは余剰戦力の売却で穴埋めを狙っているものの、世界最高の選手とプレーしたいという願望、もしくは他クラブでは現在の収入が望めないという事情から、移籍(退団)を拒否されるケースも少なくないようで、作業はかなり難航している。

 こういった状況のパリSGに対し、一昨季にはチャンピオンズ・リーグ決勝で対峙したバイエルンのヘルベルト・ハイナー社長が言及。ドイツの日刊紙『BILD』によれば、ライバルクラブが、年俸総額が大幅に引き上げられたこの状況で、UEFAが設けた規定であるFFP(フィナンシャル・フェアプレー)にどう遵守するのかに、同社長は大きな関心を示しているという。
 

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